中学2年生。
9月の定期テストで、3人の順位がそろいました。
14位。49位。82位。
私はこの3人を、勝手に
「熊高三羽ガラス」
と呼んでいます。
A、B、C。
3人とも現在は熊高を意識しています。
ただし、最初から熊高を目指していたわけではありません。
3人とも小学6年生のころから見ています。
そのころは、高校受験そのものをほとんど意識していませんでした。
そして何より、
3人のスタート地点は、まったく違いました。
■ A――計算から始めて、現在14位
Aがワカスクに来たのは、小学6年生。
最初にやったのは、難しい問題ではありません。
小学校の計算です。
週2回。
1回1時間。
同じ計算教材を3周しました。
それだけで、かなり時間を使いました。
計算がある程度できるようになってから、数学を先へ進めました。
中1。
中2。
中3。
長期休みには勉強時間を増やし、中学数学を先取りしました。
さらに高校数学にも入りました。
一方、英語の先取りはうまくいきませんでした。
覚える勉強を嫌がる。
数学なら進む。
理科なら進む。
英語になると止まる。
そこで、英語だけを無理に進めることはやめました。
好きな理科を先に進めました。
Aには、かなり早い段階から将来やりたいことがあります。
しかし当時、
「どこの高校へ行きたい?」
と聞いても、特にありませんでした。
ところが、中学1年の最後。
少し定期テスト対策をしました。
12位。
ここで初めて、熊高が現実的な選択肢として見えてきました。
中2になって、定期テスト対策にも本格的に時間を使いました。
7月。
11位。
そして9月。
14位。
少し下がりました。
それでも、現在三羽ガラスの中では一番上にいます。
ただし、
14位だから熊高に大丈夫、
とは考えていません。
定期テストと高校入試は違います。
先取りも続けたい。
英語も必要になる。
模試でも結果を出さなければならない。
Aには、Aの課題があります。
■ B――小学校低学年の計算まで戻った
Bも、小学6年生から見ています。
最初に計算を確認しました。
すぐには出てこないものがありました。
そこで、
小学校低学年の計算まで戻しました。
小2。
小3。
小4。
小5。
小6。
順番に進みました。
しかも、それぞれ3周。
週2回。
黙々と続けました。
この時期、私はBとほとんど話をしていません。
ただひたすら、計算を続けました。
そして、小学校の計算を一通り終えたころ。
私は聞きました。
「次、何がしたい?」
返ってきたのは、
「数学の先取り」
でした。
少し驚きました。
計算を下まで戻した生徒が、自分から先取りを選んだ。
そこから中学数学を進めました。
中1のうちに順位も上がってきました。
その後、一度勉強が途切れた時期があります。
そして中2になって、再び本格的に勉強を始めました。
7月。
33位。
9月。
49位。
今回は下がりました。
熊高を考えるなら、
49位で満足する数字ではありません。
ただ、小6のスタート地点を知っている私には、
現在の49位だけでBを判断する気にもなりません。
小学校低学年の計算まで戻った生徒が、
今は、
熊高を意識して勉強しています。
ここから、どこまで上げられるのか。
■ C――「嫌だ!」から、82位まで来た
Cも小学6年生からです。
最初から、
「勉強したい」
と来たわけではありません。
むしろ逆でした。
入塾を勧められたときの反応は、
「嫌だ!」
でした。
そこから始まりました。
Cも、小学校の計算からやりました。
それを終えて、数学を先取りしました。
ところが、
中学数学に入ると苦戦。
途中まで進んだところで、止まりました。
英語も先取りしました。
かなり先まで進めました。
しかし、
ほとんど残りませんでした。
「先取りすれば伸びる」
というほど単純ではありませんでした。
そこで方向を変えました。
先へ進むことより、
まず学校の定期テストで結果を出してみる。
初めて本格的に対策した結果は、
140位。
決して良い順位ではありませんでした。
それでも続けました。
中2になり、志望校を聞くと、
Cも、
熊高
と言いました。
7月。
117位。
ただ、このテストは範囲が狭かったので、順位が上がっただけなのかもしれない。
まだ分かりませんでした。
そこで9月は、約2か月かけて対策しました。
結果は、
82位。
140位。
117位。
82位。
最初の定期テストから見ると、
58人上がりました。
まだ82位です。
熊高を考えるなら、もっと上がる必要があります。
でも、
「嫌だ!」
から始まったCが、今ではかなりの時間を勉強に使うようになりました。
この変化は大きいと思っています。
■ 小6の3人を見て、今の順位を予想できただろうか
現在は、
A 14位
B 49位
C 82位
です。
かなり差があります。
でも、小6のころを知っている私には、
この3つの順位だけを並べて、
Aが一番。
Cが一番下。
それだけで終わらせる気にはなりません。
Aは、計算を固めて、好きな数学や理科を先へ進んだ。
Bは、小学校低学年の計算まで戻った。
Cは、先取りで一度止まり、定期テスト対策へ方向を変えた。
3人とも違います。
だから、
3人に同じことをやらせてきたわけでもありません。
■ 中1のころは、「熊高三羽ガラス」ではなかった
中学1年生のころ。
高校について聞いても、
3人とも明確な目標はありませんでした。
でも、中2になりました。
高校受験までの時間を考えると、
そろそろ目標を決めてほしい。
そこで、もう一度聞きました。
Aは、
熊高。
Bも、別の高校を考えながら、
熊高にも興味を持つようになった。
Cも、
熊高。
そこで私は、この3人を勝手に、
「熊高三羽ガラス」
と呼び始めました。
■ 7月、初めて本気で定期テストをやった
中2の7月。
約1か月、定期テスト対策をしました。
結果は、
A 11位
B 33位
C 117位
3人とも、それまでで一番良い順位でした。
ただし、
7月はテスト範囲が狭かった。
だから、
これだけで伸びたとは判断しませんでした。
次は、もっと長くやってみる。
9月は、
約2か月。
そして結果は、
A 14位
B 49位
C 82位。
全員が上がったわけではありません。
Aは、
11位から14位。
Bは、
33位から49位。
Cは、
117位から82位。
同じようにテスト対策をしても、
結果は同じ方向には動きませんでした。
だから次も、
全員に同じことをやらせればいいとは思っていません。
■ 14位、49位、82位から熊高を目指す
3人とも、
現在地は違います。
Aは14位。
Bは49位。
Cは82位。
必要な勉強も違います。
そして、熊高までの距離も同じではありません。
でも、
今の順位だけで、1年半後を決める必要もありません。
小6のころから、そうでした。
できなければ戻る。
できるようになれば進む。
先取りが合わなければ止める。
定期テストが必要なら、そこへ時間を使う。
また結果を見る。
そして、やり方を変える。
それを繰り返してきました。
■ 熊高三羽ガラスの記録は、ここからが面白い
私は、3人全員が熊高に合格するとは、まだ書きません。
14位でも分かりません。
49位なら、もっと上げたい。
82位なら、かなり上げなければならない。
これから順位が落ちることもあるでしょう。
勉強したのに結果が出ないこともあると思います。
それも全部、記録します。
良かった結果だけを集めても、
生徒がどう伸びたのかは分からないからです。
小学6年生から始まった3人。
今は中学2年生。
A、14位。
B、49位。
C、82位。
そして、3人が見ている先に、
熊高があります。
高校受験まで、まだ時間があります。
さらに、その先には大学受験があります。
この3人が、
どこで伸びるのか。
どこで止まるのか。
誰が追いつくのか。
あるいは、また順位が入れ替わるのか。
「熊高三羽ガラス」
まだ途中です。

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