【11月定期テストまで 第7話】問題集を解く前に、なぜ教科書を読ませるのか。

11月の定期テストに向けて、中学生たちが勉強を進めています。

ワカスクでは、理科や社会の問題集を解く前に、まず教科書を読ませています。

しかも、ただ一通り目を通せばよいというわけではありません。

内容を理解し、覚えるべきことを覚えてから問題集に進みます。

これには理由があります。

■ 問題集を解きながら覚える勉強

中学生の勉強を見ていると、教科書をほとんど読まずに、いきなり学校のワークを始めることがあります。

分からない問題が出てきたら、教科書や解答を見て答えを書く。

そして、次の問題に進む。

これでもワークのページは埋まります。

しかし、その問題を翌日もう一度解いたとき、自力で正解できるとは限りません。

問題集を解くことと、内容を理解することは、同じではないからです。

私は、問題集を単に知識を覚えるための道具として使うのではなく、教科書で学んだ内容がどこまで身についているかを確かめるためにも使いたいと考えています。

■ 歴史は70問中65問正解だった

中学2年生の歴史の学習記録です。

教科書を読み込んだ後、学校のワークに取り組みました。

範囲は、欧米の進出と開国、明治維新。

問題集の2回目では、70問中65問正解。

正答率は92.9%でした。

もちろん、この結果だけで教科書読みの効果を証明できるわけではありません。

1回目の問題演習や、それまでの学習も影響しています。

ただ、私が重視しているのは、問題集に取り組む前に、歴史の内容を理解する時間を確保していることです。

歴史は、人物名や年号を覚えるだけではありません。

なぜ開国することになったのか。

開国によって社会はどう変化したのか。

なぜ明治維新が起こったのか。

出来事を一つずつ切り離して覚えるのではなく、流れとして理解する。

そのためには、教科書を読むことが欠かせません。

■ 理科では、教科書を読んでも解けない問題が残る

一方、同じ生徒の理科では、違う結果が出ています。

「電流と磁界」の問題集2回目。

50問中31問正解。

正答率62%でした。

歴史と比べると、まだ解けない問題が多く残っています。

しかし、私はこれを、教科書を読んでも意味がなかったとは考えません。

理科では、知識を覚えることと、その知識を問題に使うことの間に、もう一段階あります。

電流と磁界の関係を知っていても、図や実験の条件が変わると判断できないことがあります。

教科書の説明を理解できても、問題文から必要な情報を取り出せないこともあります。

だから、問題集を解いて確かめる必要があるのです。

そして、間違えた問題について、知識が不足しているのか、知識の使い方が分かっていないのかを確認します。

■ 教科書を読むだけでも、問題集を解くだけでも足りない

私は、教科書を読む勉強と、問題を解く勉強を分けて考えています。

教科書では、内容を理解し、知識を身につける。

問題集では、その知識を自分で使えるか確かめる。

問題集で解けなければ、必要に応じて教科書に戻る。

そして、もう一度解く。

この繰り返しです。

問題集の答えを覚えることが目的ではありません。

初めて見る問題でも、教科書で学んだことを使って考えられるようになること。

そこまで到達してほしいのです。

■ 11月の定期テストまで、まだやれることがある

10月も後半に入りました。

11月の定期テストまで、残された時間は少しずつ短くなっています。

だからといって、焦って問題集を何周もするだけでは、解けない問題がそのまま残るかもしれません。

今、理解できていない単元はどこなのか。

覚えていない知識は何なのか。

知識はあるのに、問題になると解けないのはなぜなのか。

そこを確かめながら、勉強を進めていきます。

■ 中学生のうちに身につけてほしいこと

私が教科書を読むことにこだわるのは、定期テストの点数だけが理由ではありません。

高校に進学すると、教科書の内容はさらに難しくなります。

そのとき、分からない内容を自分で読み直し、調べ、理解しようとする習慣がなければ、勉強は苦しくなります。

中学生のうちから、教科書を読む。

内容を理解する。

問題を解く。

間違えたら戻る。

この勉強方法を身につけてほしいのです。

11月の定期テストは、その成果を確かめる一つの機会です。

11月の点数を、10月につくる。

今日も、生徒たちは教科書と問題集に向き合っていまます。

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