夏休みも終盤に入った。
自習室の入退室記録を取り続けていると、少しずつ「普通」の基準が変わってきているように感じる。
特に気になっているのが、中学生の滞在時間だ。
以前なら、
「3時間勉強した」
というだけで、かなり長く感じた。
しかし今は違う。
3時間前後滞在する中学生が、何日も続けて現れている。
もちろん、ここで記録している「滞在時間」は、そのまま「純粋な勉強時間」ではない。
途中の休憩なども含まれる。
それでも、
「塾へ来て、一定時間勉強する環境に身を置く」
という行動がどの程度定着しているのかを見る材料にはなる。
今週も、印象ではなく数字で追ってみる。
今週の仮説
今回見たいのは、
「長時間勉強する生徒がいる環境では、周囲の生徒にとっても長時間滞在が普通になっていくのではないか」
という点である。
ワカスクでは全員に、
「3時間残りなさい」
「17時まで勉強しなさい」
と一律に指示しているわけではない。
それでも最近、中学生で3〜4時間、高校生では5〜6時間という滞在が普通に見られるようになってきた。
これは個人の問題なのか。
それとも、
「周囲も勉強している」という空気が行動に影響しているのか。
8月23日から29日までの7日間を見てみる。
滞在時間
8月23日(日)
高2 オ 10:30〜13:00 2時間30分
高3 イ 10:50〜16:00 5時間10分
高3 ウ 10:53〜13:50 2時間57分
中2 C 12:39〜15:30 2時間51分
高3 ウ 14:20〜16:00 1時間40分
※ウは一度退出後、再入室。
【この日の合計】
イ 5時間10分
ウ 4時間37分
C 2時間51分
オ 2時間30分
延べ15時間08分
日曜日から高3のイが5時間10分。
ウも2回の滞在を合わせると4時間37分だった。
8月24日(月)
高3 ウ 10:50〜17:00 6時間10分
高3 イ 12:00〜16:37 4時間37分
高1 コ 12:00〜16:20 4時間20分
中2 C 12:50〜16:00 3時間10分
高1 ク 12:58〜15:00 2時間02分
中2 B 12:58〜15:00 2時間02分
中2 A 13:23〜17:00 3時間37分
高2 オ 14:00〜17:00 3時間00分
延べ28時間58分
この日はウが6時間10分。
さらにイが4時間37分、コが4時間20分。
一方、中2のAは3時間37分、Cは3時間10分だった。
高校生だけではなく、中学生にも「3時間」が見えてくる。
8月25日(火)
高3 イ 12:00〜17:00 5時間00分
中2 B 13:00〜15:00 2時間00分
中2 C 13:00〜16:00 3時間00分
高1 ク 13:00〜15:00 2時間00分
中2 A 13:00〜17:00 4時間00分
高2 ケ 13:50〜17:00 3時間10分
高2 オ 14:50〜17:00 2時間10分
延べ21時間20分
Aは中2で4時間00分。
Cも3時間00分。
「中学生だから1〜2時間」という感覚から、明らかに離れ始めている。
8月26日(水)
高1 ク 10:17〜12:20 2時間03分
中2 B 10:17〜12:20 2時間03分
中2 C 13:00〜16:00 3時間00分
中2 A 13:12〜17:00 3時間48分
高2 カ 13:30〜17:00 3時間30分
高2 ケ 13:30〜17:00 3時間30分
高2 オ 14:06〜17:00 2時間54分
中2 G 14:06〜16:00 1時間54分
高2 エ 14:35〜17:00 2時間25分
延べ25時間07分
この日もAは3時間48分。
Cは3時間00分。
高校生ではカとケがともに3時間30分。
「3時間」という数字が、特別ではなくなってきた。
8月27日(木)
高1 コ 12:45〜17:00 4時間15分
中2 C 13:00〜16:00 3時間00分
中2 A 13:10〜17:00 3時間50分
高2 カ 13:45〜17:00 3時間15分
高2 オ 14:25〜17:00 2時間35分
高1 ク 14:43〜16:00 1時間17分
中2 B 14:43〜16:00 1時間17分
中2 G 15:00〜17:00 2時間00分
高2 ケ 15:37〜17:00 1時間23分
延べ22時間52分
Aは前日の3時間48分に続いて3時間50分。
Cはまた3時間00分。
単発の長時間滞在ではなくなってきた。
8月28日(金)
中2 C 12:50〜16:03 3時間13分
中2 A 13:10〜17:00 3時間50分
高2 オ 13:42〜17:00 3時間18分
高2 ケ 13:48〜17:00 3時間12分
中2 G 15:20〜17:00 1時間40分
高2 エ 15:34〜17:00 1時間26分
延べ16時間39分
6人中4人が3時間を超えた。
Aは3時間50分。
Cも3時間13分。
オ3時間18分、ケ3時間12分。
「3時間」が複数人に同時に現れている。
8月29日(土)
高3 イ 9:30〜15:52 6時間22分
高1 コ 10:00〜16:00 6時間00分
高2 オ 11:39〜17:00 5時間21分
中2 B 12:57〜15:00 2時間03分
高1 ク 12:57〜15:00 2時間03分
中2 A 13:12〜15:00 1時間48分
中2 C 13:28〜17:00 3時間32分
高2 ケ 13:41〜17:00 3時間19分
延べ30時間28分
今週を象徴するような一日になった。
イが6時間22分。
コが6時間00分。
オが5時間21分。
同じ空間に、5〜6時間滞在する高校生が3人いた。
そして中2のCも3時間32分。
1週間の延べ滞在時間
8月23日(日) 15時間08分
8月24日(月) 28時間58分
8月25日(火) 21時間20分
8月26日(水) 25時間07分
8月27日(木) 22時間52分
8月28日(金) 16時間39分
8月29日(土) 30時間28分
週間合計 160時間32分
前週は140時間13分。
今週は160時間32分。
前週より20時間19分増えた。
増加率にすると約14.5%になる。
もちろん、これをそのまま、
「勉強量が14.5%増えた」
とは言えない。
あくまで自習室の滞在時間である。
しかし、
生徒たちが自習室という場所で過ごした時間が、1週間で160時間を超えた。
これは事実である。
生徒別・週間滞在時間ランキング
8月23日(日)から8月29日(土)までの、自習室での滞在時間を生徒別に合計した。
1位 オ(高2) 21時間48分
2位 C(中2) 21時間46分
3位 イ(高3) 21時間09分
4位 A(中2) 20時間53分
5位 コ(高1) 14時間35分
6位 ケ(高2) 14時間34分
7位 ウ(高3) 10時間47分
8位 B(中2) 9時間25分
8位 ク(高1) 9時間25分
10位 カ(高2) 6時間45分
11位 G(中2) 5時間34分
12位 エ(高2) 3時間51分
12名合計 160時間32分
※ここで記録しているのは自習室への「滞在時間」であり、休憩なども含まれる。そのため、そのまま純粋な勉強時間を意味するものではない。
今週、一番面白い数字
改めて正確に集計すると、今週はかなり面白い結果になった。
1位は高2のオ。
21時間48分。
しかし、わずか2分差の2位が中2のC。
21時間46分。
そして、
3位 高3イ 21時間09分
4位 中2A 20時間53分
となった。
つまり今週は、上位4人が全員20時間を超えている。
しかも、そのうち2人が中学2年生である。
Cは7日間すべて来た
Cの1週間をもう一度見てみる。
8月23日 2時間51分
8月24日 3時間10分
8月25日 3時間00分
8月26日 3時間00分
8月27日 3時間00分
8月28日 3時間13分
8月29日 3時間32分
週間合計 21時間46分
7日間すべて自習室に来た。
そして、最短の日でも2時間51分。
残りの6日間はすべて3時間以上である。
平均すると、1日あたり約3時間06分。
ここまで来ると、
「3時間頑張る」のではなく、「来たら3時間いる」
という状態に近づいているように見える。
Aも20時間を超えた
Aは6日間で、
8月24日 3時間37分
8月25日 4時間00分
8月26日 3時間48分
8月27日 3時間50分
8月28日 3時間50分
8月29日 1時間48分
週間合計 20時間53分
特に24日から28日までの5日間は、
3時間37分
↓
4時間00分
↓
3時間48分
↓
3時間50分
↓
3時間50分
ほぼ毎日4時間である。
これも一日だけなら、
「今日は頑張った」
で終わる。
しかし、5日間続けば話は変わってくる。
長時間滞在が「イベント」から「日常」に変わり始めている可能性がある。
1位と2位の差は、わずか2分
そして今回、個人別に集計したことで面白い数字が出た。
1位 高2オ 21時間48分
2位 中2C 21時間46分
差は、たった2分。
もちろん、これは競争ではない。
誰が一番長くいたかを競わせるために記録しているわけでもない。
しかし、
「中学2年生が、高校生や受験生と同じくらいの時間、自習室を利用している」
という事実は興味深い。
さらに、
3位 高3イ 21時間09分
4位 中2A 20時間53分
まで含めると、上位4人の差は55分しかない。
学年が違っても、
「このくらい勉強するのが普通」という共通の基準が、自習室の中にでき始めているのかもしれない。
今週は160時間32分
今週の自習室の延べ滞在時間は、
160時間32分。
前週は、
140時間13分。
したがって、
20時間19分増加。
約14.5%増えたことになる。
もちろん、
「学習量が14.5%増えた」
とは言えない。
滞在時間と勉強時間は同じではない。
また、夏休みという条件もある。
それでも、
1週間で160時間以上、生徒がこの場所にいた。
これは記録から確認できる事実である。
そして、その160時間32分は、一人の長時間学習によって作られた数字ではない。
20時間超が4人。
14時間超が2人。
さらに複数の生徒が毎日のように来ている。
「一部の生徒だけが頑張っている」という状態から、
複数の生徒が長時間滞在する集団
へ変わってきている。
この変化は、今後も追っていきたい。

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