熊本からの大学受験 いろはにほへ

熊本からの大学受験 いろはにほへ

【熊本からの大学受験】親はなぜ焦るのか①​〜親は何を恐れているのか〜【いろはにほへと:第24回】

​〜親は何を恐れているのか〜​夜、11時。子どもはすでに自分の部屋で眠りについている。​静まり返ったリビングの机の上には、昼間、子どもと一緒に確認した「模試」の結果表が置かれている。志望校の欄には、冷徹な「C判定」の文字。​数時間前、夕食の...
熊本からの大学受験 いろはにほへ

【熊本からの大学受験】中学生時代の思い込み編⑤〜自分の物語を取り戻す〜【いろはにほへと:第23回】

〜自分の物語を取り戻す〜​ここまで、私たちは「比較」という底なしの沼について、そして熊本の高校受験を舞台にした「安心の借り物競争」の苦しさについて考えてきた。​しかし、誤解しないでほしい。私はここで、「他者と比べるのをやめよう」とか「偏差値...
熊本からの大学受験 いろはにほへ

【熊本からの大学受験】中学生時代の思い込み編④〜合格したのに、なぜ安心できないのか〜【いろはにほへと:第22回】

〜合格したのに、なぜ安心できないのか〜​3月の合格発表の日。自分の受験番号を見つけ、「あった……!」と震える声で呟き、親と抱き合って涙を流す。周囲の大人たちからも「おめでとう」「よくやったね」と割れんばかりの拍手をもらう。​あの瞬間、親子は...
熊本からの大学受験 いろはにほへ

【熊本からの大学受験】中学生時代の思い込み編③〜私たちは何を信仰しているのか〜【いろはにほへと:第21回】

​〜私たちは何を信仰しているのか〜「とりあえず、熊高(くまたか)に入っとけば安心だから」「せめて、済々黌(せいせいこう)の伝統に守られてほしい」​熊本で子育てをしていれば、この言葉を耳にしない年はない。学校の懇談会で、塾の面談室で、あるいは...
熊本からの大学受験 いろはにほへ

【熊本からの大学受験】中学生時代の思い込み編②​〜偏差値という幻影〜【いろはにほへと:第20回】

​〜偏差値という幻影〜​熊本市内の中学3年生の秋。リビングの机の上に置かれた、戻ってきたばかりの模試の結果。​そこに印刷された「C判定」という文字を見た瞬間に、それまで流れていたテレビの音が急に遠ざかり、夕食の空気がにわかに重くなる。親はた...
熊本からの大学受験 いろはにほへ

【熊本からの大学受験】中学生時代の思い込み編①〜比べた瞬間に見えなくなるもの〜【いろはにほへと:第19回】

​〜比べた瞬間に見えなくなるもの〜​中学校の廊下、三者面談を待つ静けさの中で、手渡された一枚の「熊本県共通テスト」の結果表。自分の志望校判定を見るよりも先に、無意識のうちに隣の席のアイツの点数を気にしている中学生。​あるいは、わが子の成績表...
熊本からの大学受験 いろはにほへ

【熊本からの大学受験】小学生時代の思い込み編⑤〜自走する子の原点〜【いろはにほへと:第18回】

​〜自走する子の原点〜​赤ちゃんは、自信があるから歩き出すのだろうか。​「私ならきっと、二本の足でバランスを取って歩けるはずだ」そんな根拠や自信を持って、最初の一歩を踏み出す赤ちゃんなど、この世に一人もいない。彼らは何度も転び、床に頭を打ち...
熊本からの大学受験 いろはにほへ

【熊本からの大学受験】小学生時代の思い込み編④〜自信と自己肯定感は違う〜【いろはにほへと:第17回】

​〜自信と自己肯定感は違う〜「自信がついたら、やってみます」「もう少し自信が持てるようになったら、挑戦します」​大人の社会でも、あるいは受験を目前に控えた教室でも、私たちはこの言葉を日常的に耳にする。新しいプロジェクトへの立候補、転職や起業...
熊本からの大学受験 いろはにほへ

【熊本からの大学受験】小学生時代の思い込み編③​〜褒めすぎが奪うもの〜【いろはにほへと:第16回】

​大人の社会を見渡してみると、ある共通の生きづらさを抱えた人たちに出会う。​失敗することが極端に怖くて、新しいプロジェクトに手を挙げられない人。周囲に弱みを見せることができず、すべてを一人で抱え込んで潰れてしまうリーダー。いつも「しっかり者...
熊本からの大学受験 いろはにほへ

【熊本からの大学受験】小学生時代の思い込み編②〜勉強ができる子より、失敗できる子〜【いろはにほへと:第15回】

塾の自習室を回っていると、ある奇妙な光景に遭遇することがある。​机に向かって熱心にペンを動かしている生徒の、その手元。よく見ると、問題集の解答解説の冊子が、ノートの影に不自然に隠されている。あるいは、丸付けの赤ペンが、問題も読まずにただ淡々...