第二高校の定期テストをどう考えるか
第二高校2年生の中間考査が終わりました。
ワカスクに通っている2人の生徒の結果を見て、改めて考えさせられたことがあります。
一人は、数学Ⅱ16点、物理6点。
もう一人は、数学特講16点、化学5点。
数字だけを見れば、かなり厳しい成績です。
しかし、今回の2人については、この点数だけで学力を判断することはできません。
理由があります。
2人とも、今回の中間考査に向けた勉強をしていなかったからです。
ワカスクでは、11月の進研模試を優先して勉強を進めていました。
この選択が正しかったのかどうか。
それは、まだ分かりません。
今回は、学校の定期テストと全国模試の関係について、実際の学習記録から考えてみます。
1. 第二高校理数科の中間考査
今回の中間考査について、2人の成績を並べてみます。
| 科目 | 生徒A | 生徒B | 学級平均 |
|---|---|---|---|
| 論理国語 | 63 | 48 | 59.0 |
| 古典 | 52 | 35 | 51.9 |
| 地理 | 26 | 23 | 54.5 |
| 歴史 | 63 | 47 | 60.5 |
| 英語コミュニケーションⅡ | 48 | 39 | 57.6 |
| 論理・表現Ⅱ | 36 | 36 | 47.0 |
| 数学Ⅱ | 16 | 30 | 43.4 |
| 数学特講 | 22 | 16 | 37.4 |
| 物理 | 6 | 13 | 41.2 |
| 化学 | 14 | 5 | 35.6 |
| 生物 | 54 | 30 | 53.3 |
生徒Aは11科目合計400点。
生徒Bは322点。
学級順位は、それぞれ35位と37位でした。
確かに、定期テストの結果としては厳しいものです。
ただし、今回の点数には、重要な前提があります。
2人は中間考査の範囲を集中的に勉強していません。
私が試験があることを知ったのも直前でした。
したがって、今回の成績は、試験範囲を十分に準備した場合の実力を示しているわけではありません。
この点を区別して考える必要があります。
2. なぜ定期テスト対策を優先しなかったのか
ワカスクでは、高校生の勉強について、大学受験から逆算して計画を立てています。
学校の定期テストがあるから、その範囲だけを勉強する。
定期テストが終わったら、また別の単元を勉強する。
それだけでは、大学入試に必要な広い範囲の学習がなかなか進みません。
特に理系の場合、数学は積み重ねが重要です。
数学ⅠA、ⅡBC、そして必要に応じて数学ⅢC。
一つの単元を理解するだけでなく、以前学んだ内容を使いながら問題を解けるようにする必要があります。
物理や化学も同じです。
高校2年生のうちに、どこまで学習を進められるか。
高校3年生になってから、どれだけ入試問題の演習に時間を使えるか。
その違いは大きいと思います。
そこで今回は、11月の進研模試を優先しました。
ただし、定期テストの成績を軽視してよいという意味ではありません。
学校推薦型選抜などでは評定が重要になることもあります。
また、定期テストの範囲を勉強すること自体にも価値があります。
今回の選択が適切だったかどうかは、進研模試の結果も含めて判断したいと思っています。
3. 学校の順位と、大学受験の学力は同じなのか
今回、生徒Aは35位、生徒Bは37位でした。
学校の成績表だけを見れば、学級の下位に位置しています。
しかし、この順位は、今回の定期テストでどれだけ得点したかを示すものです。
大学受験に必要な学力の順位を、そのまま表しているわけではありません。
例えば、定期テストの範囲を繰り返し勉強し、高得点を取った生徒がいたとします。
その生徒が、全国模試でも高得点を取れるとは限りません。
反対に、学校の定期テストで低得点だった生徒が、全国模試では良い成績を取る可能性もあります。
ただし、可能性があるというだけで、実際にそうなるとは限りません。
だからこそ、全国模試で確認する必要があります。
学校の定期テストの順位と、全国模試の偏差値を並べて初めて、見えてくるものがあるはずです。
4. 第二高校の定期テストは、何を測っているのか
今回の第二高校理数科の平均点を見ると、数学特講37.4点、化学35.6点でした。
以前の数学の試験では、平均24点という数字もありました。
私は、定期テストの平均点が低いことについて、これまでも何度か取り上げてきました。
ただし、平均点が低いことだけで、学校の指導が悪いと結論づけることはできません。
問題が難しいのか。
授業内容の定着が不十分なのか。
生徒が試験対策をしていないのか。
それぞれを分けて考える必要があります。
今回のワカスクの2人については、少なくとも試験対策をしていなかったことが、低得点の大きな要因と考えられます。
では、学校全体の平均点が低い理由は何でしょうか。
それを判断するには、実際の問題の難易度や授業内容、ほかの生徒の学習状況も調べなければなりません。
学校平均と個人の成績を混同しないことも大切です。
5. 第一高校、マリスト高校ならどうなるのか
ここで、連載の本来のテーマに戻ります。
第二高校、第一高校、マリスト高校。
三校の生徒が、同じ全国模試を受けたら、どのような結果になるのでしょうか。
学校の定期テストだけでは、この比較はできません。
例えば、マリスト高校1年生の数学Ⅰと数学Aは、今回ともに平均30点でした。
第二高校理数科の数学特講は平均37.4点でした。
しかし、学年も問題も異なります。
この数字を比較して、第二高校の数学の方ができると判断することはできません。
第一高校についても同様です。
定期テストの平均点が分かったとしても、それだけで三校の学力を順位づけることはできません。
三校の実力を比較するには、同じ学年、同じ全国模試、できれば入学時からの成績の推移を確認する必要があります。
その意味でも、進研模試や全統模試の結果は重要です。
6. 11月の進研模試で何が分かるのか
今回の2人について、私は11月の進研模試の結果を待っています。
数学16点だった生徒が、全国模試ではどのような偏差値を取るのか。
物理6点だった生徒は、全国模試の理科ではどうなるのか。
これまで進めてきた参考書の学習が、どこまで得点につながるのか。
結果が出れば、今回の学習方針を検証できます。
ただし、進研模試で良い結果が出たとしても、定期テスト対策をしなかったことが正しかったと直ちに証明されるわけではありません。
逆に、進研模試の成績が振るわなかった場合には、勉強の進め方を見直す必要があります。
私は、生徒に勉強方法を指示する以上、その結果も確認したいと思っています。
指示したことが正しかったのか。
改善すべき点があったのか。
それを数字で確かめることが大切です。
7. 学校の成績表だけでは、生徒の可能性は分からない
今回の2人の定期テストの成績は、良いものではありませんでした。
しかし、だからといって、大学受験でも同じ結果になると決まったわけではありません。
反対に、全国模試で良い成績を取れると決まったわけでもありません。
今は、判断するための材料が足りないのです。
高校の定期テスト。
全国模試。
志望大学の入試問題。
それぞれの結果を確認しながら、学習計画を修正していく必要があります。
そして、これは学校の評価にも当てはまります。
第二高校の定期テストの平均点が低いからといって、第二高校の教育力が低いと決めつけることはできません。
第一高校の熊本大学合格者数が多いからといって、第一高校の教育力が最も高いと断定することもできません。
マリスト高校の定期テストの平均点だけで、生徒の3年間の成長を評価することもできません。
学校の実力を知るためには、一つの数字ではなく、その数字が生まれた背景まで調べる必要があります。
11月の進研模試では、新しい資料が手に入ります。
その結果を見て、また考えたいと思います。

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