【教育実験レポート】「空気」は本当に学習習慣を変えるのか。【第16週】高校生、このままで中学生に負けていいのか――自習室118時間13分

毎週、自習室への入退室時刻を記録し、その変化を数字で追っている。

第16週は、かなり面白い結果になった。

11月1日(日)〜11月7日(土)の自習室滞在時間は、合計118時間13分。

第15週の79時間10分から、39時間03分増。約49.3%増である。

しかし、今回注目したいのは総時間ではない。

自習室を見ていて、はっきり感じることがある。

中学生が、高校生に負けていない。

むしろ、「塾に来て勉強することを当たり前にする」という点では、中学生のほうが一歩先を行き始めているようにも見える。

高校生には、ぜひこの数字を見てほしい。

11月1日(日) 合計6時間30分

中2 C 10:00〜13:35 3時間35分

高2 エ 11:05〜14:00 2時間55分

2人だけの一日だった。

それでも中2のCは、日曜日の午前10時から来て3時間35分。

「中学生だから長時間勉強は難しい」という感じでは、もうなくなってきている。

11月2日(月) 合計12時間33分

中2 A 17:10〜19:12 2時間02分

中2 C 17:30〜20:00 2時間30分

高1 ク 17:41〜19:15 1時間34分

中2 B 17:41〜19:15 1時間34分

高2 シ 18:01〜20:00 1時間59分

高2 オ 18:17〜20:00 1時間43分

高2 エ 18:49〜20:00 1時間11分

平日の放課後。

中2のAは2時間02分、Cは2時間30分。

特別に長いわけではない。

しかし、この「2時間くらい」が普通になってきたことに意味がある。

11月3日(火) 合計23時間00分

高2 オ 11:00〜17:00 6時間00分

中2 A 13:00〜17:00 4時間00分

中2 C 10:02〜14:00 3時間58分

高2 サ 13:30〜16:45 3時間15分

中2 G 13:00〜15:00 2時間00分

高1 ク 10:02〜11:55 1時間53分

中2 B 10:02〜11:55 1時間53分

この日は高校生も強かった。

高2のオが6時間。サも3時間15分。

一方、中学生もAが4時間、Cが3時間58分、Gが2時間。

高校生の6時間は立派である。

ただ、その横で中学生が4時間近く普通に勉強している。

ここは高校生に見てほしいところだ。

11月4日(水) 合計20時間03分

高2 ケ 16:00〜19:22 3時間22分

高3 イ 16:00〜18:30 2時間30分

高2 シ 16:32〜20:00 3時間28分

中2 A 17:10〜19:07 1時間57分

中2 C 17:10〜20:00 2時間50分

高2 カ 17:40〜20:00 2時間20分

中2 B 17:44〜19:50 2時間06分

高2 エ 18:30〜20:00 1時間30分

この日は高校生がかなり来た。

高校生5人、中学生3人。

高校生が集まれば、やはり全体の勉強時間は一気に伸びる。

だからこそ、私は高校生にもっと自習室を使ってほしいと思っている。

高校生の勉強は、中学生以上に「何をやるか」の整理が必要になる。

英語、数学、理科、社会。

学校の課題もあれば、定期テスト対策、英検、模試、大学受験の先取りもある。

時間だけ増やしても足りない。

何を今やり、何を後回しにするか。

そこを仕分けしたうえで勉強する場所として、もっと塾を使ってほしい。

11月5日(木) 合計19時間46分

高3 イ 14:30〜18:06 3時間36分

高2 サ 16:24〜20:00 3時間36分

中2 A 17:12〜19:14 2時間02分

高2 シ 17:30〜20:00 2時間30分

高2 カ 17:30〜20:00 2時間30分

中2 C 17:39〜20:00 2時間21分

高2 キ 18:06〜20:00 1時間54分

高2 オ 18:33〜19:50 1時間17分

この日も高校生が多かった。

高校生6人、中学生2人。

中2のAは2時間02分、Cは2時間21分。

高校生の人数が増えても、中学生のいつものペースは変わらない。

ここが重要だと思っている。

11月6日(金) 合計14時間17分

中2 A 17:10〜19:17 2時間07分

中2 C 17:11〜20:00 2時間49分

高2 シ 17:11〜20:00 2時間49分

中2 B 17:39〜19:08 1時間29分

中2 G 17:39〜19:32 1時間53分

高1 ク 17:39〜19:08 1時間29分

高2 オ 18:19〜20:00 1時間41分

この日は逆に、中学生の存在感が大きい。

A、B、C、Gの4人が来た。

中2のCと高2のシは、まったく同じ17時11分に入り、20時まで。

中2も高2も、2時間49分。

学年は違っても、自習室に座っている時間に学年差はない。

11月7日(土) 合計22時間04分

中2 B 10:00〜12:00、13:00〜15:00 合計4時間00分

中2 C 10:00〜13:56 3時間56分

高2 ケ 12:00〜16:09 4時間09分

高1 ク 13:00〜15:00 2時間00分

中2 A 13:06〜15:00 1時間54分

高2 オ 13:06〜17:00 3時間54分

中2 G 14:30〜16:31 2時間01分

土曜日は、今回の比較を象徴するような一日だった。

1位は高2のケ、4時間09分。

しかし、その直後に、

中2のB 4時間00分

中2のC 3時間56分

高2のオ 3時間54分

と続く。

中学生が高校生とほぼ同じ時間、普通に自習室にいる。

Bに至っては、午前に2時間勉強して一度帰り、午後にもう一度来て2時間。

合計4時間である。

これはかなり大きな変化だと思う。

「中学生だから」は、もう言い訳にならない

もちろん、中学生と高校生では勉強内容が違う。

高校生の数学や英語、理科は難しく、一問にかかる負荷も大きい。

だから、単純に滞在時間だけで「中学生のほうが勉強している」と断定するつもりはない。

また、この記録はあくまで自習室滞在時間であり、休憩時間も含まれている。純粋な勉強時間そのものではない。

それでも、一つだけ高校生に伝えたい。

中学生は、もう普通に2時間、3時間、4時間と塾にいる。

以前なら「今日は2時間も勉強した」だったものが、

「今日は2時間くらい」

に変わりつつある。

この変化は大きい。

高校生には、もっとできる

高校生を責めたいわけではない。

むしろ逆である。

高校生には、もっとできると思っている。

実際、今週もオの6時間、ケの4時間09分、イとサの3時間36分など、長時間取り組んだ日がある。

問題は、それを「たまに頑張った日」にするのか、「普通の日」に変えていけるのかである。

大学受験になれば、中学生の定期テストとは比べものにならない量を処理しなければならない。

英単語も数学も理科も、一週間だけ頑張って完成するものではない。

だからこそ、

高校生こそ、塾に来ることを当たり前にしてほしい。

中学生が横で2時間、3時間と勉強している。

高校生がそれを見て、

「自分もやらないと」

と思ってくれればいい。

そして今度は、高校生が4時間、5時間と黙々と勉強する姿を見て、中学生がさらに引っ張られる。

それが私が期待している「空気」である。

第16週、118時間13分

第15週 79時間10分

第16週 118時間13分

前週比+39時間03分。約49.3%増。

一週間だけの数字で、「自習室の空気が学習習慣を変えた」と結論づけることはできない。

ただ、16週間記録を続けてきて、中学生の来室が珍しいものではなくなってきたことは確かである。

次に変わってほしいのは、高校生だ。

中学生がここまでやっている。

高校生には、それをプレッシャーではなく刺激にしてほしい。

そして数か月後、

「高校生が勉強しているから、中学生も勉強する」

「中学生が毎日来るから、高校生も帰りにくい」

そんな相互作用が本当に生まれるのか。

これからも記録を続ける。

印象ではなく、数字で追う。これが、この教育実験の目的である。

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