H30 初の大学受験の総括と、私立大学の異常な難化

高校-大学入試

昨日の国公立大学(後期)合格発表を終えて、当塾初の大学受験が終わりました。3名受験して、国公立大学2名・私立大学6名が合格しました。

熊本学園大学付属高校の生徒さんが、宮崎大学工学部(機械設計システム工・後期)・近畿大学工学部(機械工学科・スタンダード方式)・工学部(機械工学科・センター利用方式)に合格。

東稜高校の生徒さんが、熊本県立大学(総合管理学科・前期)・熊本学園大学(経済学科・一般方式)(経済学科・センター利用方式)(リーガルエコノミクス学科・一般方式)(リーガルエコノミクス学科・センター利用方式)に合格されました。

残念ながら、1名は浪人することになりました。この生徒さんが、最も頑張っていて期待していたのですが、私の私立大学の情報不足が原因です。本当に申し訳ございませんでした。

熊本学園大学付属高校の生徒さんは、中学3年生から当塾で勉強して頂きました。勉強にムラのある生徒さんで、自分の好きな科目はやるが、嫌いな科目はやらないという性格です。高校2年生の秋ごろに、そろそろ英語等をしないと間に合わないと思い、センター試験対策に入りました。その結果、国語・英語は120点台までは、模試で取れるようになりました。センター試験は、模試を含めても最も高い得点600点台(950点満点)に乗りました。これで第一志望だった熊本大学工学部に何とか手が届くところまで来ました。しかし、本番で失敗。ただ、不合格にもめげずに、その日から後期試験に向けて勉強し、昨日合格を勝ち取りました。

東稜高校の生徒さんは、中学3年生の時、当塾から東稜高校に合格し、高校3年生の夏から再び通って頂きました。初めは、週に1回しか通塾されなかったので、私の計画通り勉強が進みませんでした。これでは、第一志望の熊本県立大学には100%不合格になると告げ、週に3回来ていただくことになりました。とにかく、ターゲット1900英単語・山川出版日本史Bの教科書を回してもらいました。学校で教科書を回していると、他の生徒さんから「意味があるのか」と馬鹿にされたようですが。その結果、60~70点台だった英語・日本史Bが、センター試験では、113点・83点取れました。合計500点弱(850点満点)取れて、ボーダーラインに乗り、そのまま合格されました。

残念ながら浪人することになった生徒さんは、3月中旬に入塾されました。その時の成績は、文系で後ろから2番目。特に数学・英語は殆どできない状態でした。そこで、私立文系を目指すことにしました。2か月間、ターゲット1900を毎日5時間やって頂き、山川出版世界史Bの教科書と1問1答問題集をやって頂きました。12月には模擬試験で、英語150点台・社会95点前後、国語も伸びてきて140点台を取れるようになってきました。また、同時に行っていた立命館大学・西南学院大学・福岡大学の過去問でも、後半は殆ど合格点を取り、3名の中では一番安心していました。ただ、本番に弱かったので心配していましたが、センター試験では国語136点・英語133点・世界史B92点取れました。合格可能性も、立命館大学がB判定、他の2校はA判定。学校の私立文系クラスでも1番。合格は、確実だと思っていました。

ここから、「ここ30年で最も激戦」と言われた私立大学の洗礼を受けることになります。つまり、第2次ベビーブームが受験した、平成4年よりも激戦ということです。これを知ったのは、立命館大学に不合格になり、ついで西南学院大学に不合格になった時でした。あまりにもおかしいと思った私は、ネットで調べてみました。そうすると、去年の記事に今年の激戦が予想されていました。あまり詳しいことを書いても理解が難しいと思います。要するに、国が私立大学に対して、「ここ4年間で在籍する人数を減らしてくださいね。そうしないと、補助金を出しませんよ」言ったので、私立大学が、「はいはい、今年から一気に合格者を減らしますよ」ということなんです。

これを裏付ける例として、数字は正確ではありませんが、今年の立命館大学経済学部の志願者数3000人に対して、合格者が300人台でした。おおよそ、倍率10倍です(倍率10倍とは10人中1名しか合格しない)。これに対して、去年の志願者数は2000人で合格者は500人台、倍率は4倍です。他大学も一緒の状況でしょう。この私立大学難化は、今年の大学新1年生が4年生になる年まで続くと思います。つまり、あと3年間は難しいということです。これらの情報は、学校でも知らされておらず、三者面談等でも言われなかったようです。学校側も、あまり深刻には考えてなかったのかもしれません。ただ、予備校は知ってるはずなので、今年は浪人生有利だったかも知れませんね。

私の情報不足のため、その生徒さんは福岡大学にも不合格になってしまいました。本当に申し訳ございませんでした。ただ、去年までは合格する力が付いてきているのは事実です。大手予備校に通い、熊本大学を目指すとの前向きな連絡がきたので、私は安心しました。そして、いつでもお手伝いすることを伝えました。

以上のように、初めての大学受験は終わりました。国公立大学に2名合格したことは、まずまずの結果と言えるでしょう。最低、熊本大学を目標にして、来年度に向けてスタートを切ります。来年度受験生となる生徒さんは、気を引き締めて頑張りましょう。

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