11月に行われた進研模試の結果が、返ってきました。全国平均点は、国語36.5点・数学30.3点・英語35.1点・世界史B37.2点・物理32.8点・化学40.5点で、国数英総合104.4点・5教科総合187.2点です。熊本県平均点は、同順に37.0点・30.8点・34.5点・35.5点・33.1点・36.6点で、3教科103.0点・5教科195.5点です。当塾の熊本学園大学付属高校の生徒さんは理系なので、以上の科目しか分かりません。熊本県平均は、3教科ではいつも通り全国平均にはとどいていませんが、5教科では全国平均を越えました。
さて、当塾の生徒さんはというと、3教科合計で全国偏差値49、校内順位405人中220番台でした。今までは、全国偏差値57で校内順位も前回は80番台まで上がっていたので、一気に落ちたことになります。原因は、英語の長文読解ができなかったことと、国語の古典漢文ができなかったことです。とくに古典漢文では想定外の点数でした。高校は同じような実力の集団なので、このような浮き沈みはあり得ます。その度に一喜一憂していては、精神が持ちません。今回悪かった生徒さんも、落ち込むことなくコツコツと勉強して下さい。
本人はどうか分かりませんが、私は全く残念に思っておりません。というのも、今回国数英の3教科が悪くなることは、予想通りだったためです。模試は、点数を取らなければなりませんが、目標を持って受けなければ意味がありません。今回の模試にあたって、生徒さんには1ヶ月半物理・化学だけをするように言いました。当然他の科目はしませんので、下がるのは当たり前なんです。何故今回、物理・化学だけに絞ったかというと、今回の模試から初めて理科・社会が入ってきたためです。どれだけ勉強すれば、どれだけの点数が取れるのかを確かめる必要があります。その結果をもとに、今後の科目間の勉強時間の配分を考えなければなりません。
この生徒さんは、物理は好きで良く勉強するのですが、化学が嫌いなようであまり勉強してないようでした。私は、化学が20点ほどしか取れないのではないかという危惧感がありました。そのため、学校で使っている「リードα」のレベルA~Cまでをして頂きました。本人は、レベルDまでやらなくていいのかと言ってきましたが、時間がないことと、基本が大事ということを伝えて、レベルCまでを3回回すように言いました。時間がなく、2回ほどしか回せませんでしたが、結果は物理51点・化学41点で、物理は全国偏差値58.4、苦手だった化学も全国偏差値50.2でした。このことで、レベルCまでの繰り返しで進研模試は戦えることが分かりました。あとは、全国偏差値60をこえるための計画を立てやすくなります。今後の計画としては、1月の進研センター模試で、苦手な英語で120点を目標に、2ヶ月間は英語をメインに勉強して頂こうと思っています。高校は科目数が多いので、全部を同時に上げて行くことは難しいです。どの時期に、何をやらなければならないのか、の計画で合否は変わってきます。
このことに関連しますが、熊本第二高校の生徒さんの話です。この生徒さんは、中学時代から、国語・英語に関しては熊本高校レベルの力を持っていました。高校に入っても、7月進研模試では両科目とも30番前後を取っています。ただ、数学は、実力・定期テスト・進研模試全てで、320人中200番台でした。そのため、2学期期末テストでは、全体の順位を考えずに、数学に時間を割くようにアドバイスしました。この生徒さんは、文系志望なので、数学は定期テストをしっかり取っていくことが必要です。昨日、2学期期末テストの数学Ⅰの結果を、嬉しそうに私に見せてきました。何と100点満点中100点。もちろん学年1位です。数学Aも、初めて70点を越えたようです。進研模試も、数学は上がっていたようです。この生徒さんは、週1回5時間しか来てません。ただ、私が言ったことを素直に聞いてくれます。毎日、英単語を1時間することも続けています。自分で勉強できる生徒さんなので、週1回勉強の方向性・計画を立てることで十分です。私は、殆ど何も教えていませんね。