H28 中学 2学期期末テスト 結果

勉強方法 総合

随分前のことに感じますが、1名を除いて、2学期期末テストの結果が返ってきました。まず、3年生2名ですが、定期テストとしては最も順位が悪かったです。これは、社会・理科以外は、全く対策を取らなかったためです。これまでの経験上、2学期の定期テストを頑張った生徒さんほど、その後の私立・公立試験入試対策で点数がガクンと落ちることが多いんです。そのため、当塾では頑張らないように言っております。本当は、何もしなくても順位が上がることが一番なんですけどね。

2年生の8名は、しっかり試験対策をしました。その中でも衝撃の結果を残した生徒さんがいます。10月の中旬に入塾された生徒さんです。数学は分数ができず、順位も240人中200番台、家では全く勉強しないとのことでした。まずは、小学生の分数の計算から始め、1年生の計算・2年生の計算と進んでいきました。経験上このような生徒さんは、なかなか勉強に集中してくれないのですが、この生徒さんは、週5日2時間半、黙々と私の言ったことをこなしてくれました。そのため、通常の4倍ぐらいの速さで、中学2年生の連立方程式の前まで終了しました。

このまま数学を続けても、試験範囲までは終わらない状況でした。そこで、生徒さんに聞いたところ、他の科目も上げたいとのこと。そのため、社会・理科を試験2週間前から始めました。ただ、この生徒さんは、これまでのテストでは、理科は10点台、社会に関しては1ケタの点数しか取っていませんでした。この2科目の学校のワークを、5回ほど回してもらいました。当塾では、テスト2日前から3日間、サービスで5時間勉強してもらいますが、初日は4時間で限界に達していたので帰しました。今まで勉強を全くしていなかったので、当たり前のことです。ただ、残りの2日間は、頭を振りながらも、5時間勉強できました。私としては、20点ぐらい取れればいいなと思っていましたが、2科目とも30点取り、順位も40番上がりました。これには、ビックリしましたね。同時に、このペースで勉強を続けると、どこまで成績が上がるのだろうという期待が高まりました。

社会は覚えれば取れるので、やれば上がるのは当たり前と思われるかもしれません。しかし、それは間違いです。私は、入塾される生徒さんの成績では、社会を一番の参考にします。社会ができる生徒さんは、時間をかけてじっくりと粘る性格で、また、覚える能力が高いということです。これらの性格・能力があれば、他の科目を上げることは簡単です。是非、お子さんの成績を見られるときは、数学・英語よりも、社会ができているかどうかを見て下さい。もし、社会ができていないときは、お子さんは努力をしていないと判断して下さい。

他の2年生の生徒さんは、前回悪かった生徒さんは上がり、良かった生徒さんは下がりました。20番程度の上がり下がりなので、あまり劇的な変化はありませんでした。ただ、あまり変わらない成績でも、2つのパターンがあります。一つは、努力をしてもなかなか上がらないパターン。もう一つは、努力をせずに同じような番数をいったり来たりしているパターンです。何回も書いておりますが、実力が付いてきても、成績は一旦停滞します。そして、努力を続けていくと、一気に2段階ぐらい上がります。簡単に言うと、階段をイメージして下さい。一旦平らな部分を経て、どんと2段ぐらい上がるイメージですね。大事なことは、ここを我慢して勉強を続けることができるかです。努力を続けている生徒さんは、悪くても大丈夫と言っております。努力をしない生徒さんは、ある意味お手上げ状態です。バットを振らない生徒さんに、ボールの打ち方を教えることはできません。その生徒さんがやる気を出すのを待つだけです。

長々と書いてきましたが、社会で43点と、自己最高点数を取った生徒さんもいますし、11月に入塾された生徒さんで、理科が44点と自己最高点数を取り、順位も50番台と、2年生になってから最高の順位を取った生徒さんもおります。今年の2年生は楽しみです。

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