最悪にして、最高の3年生でした

ちょっと一息

昨日が、3年生最後の塾でした。今年度の3年生は、やんちゃで個性的な生徒が多く、なかなか言うことを素直に聞いて頂けませんでした。過去3年間で、最悪の3年生だったと言っても過言ではありませんね。

小学生がするようなイタズラは、日常茶飯事。「自由でストレスのない塾」をモットーにしていますので、多少のイタズラは目をつぶりました。中学時代に、私も同じようなイタズラをしていたことを考えると、偉そうなことは言えません。ただ1回、度の過ぎたイタズラがあった時に、取っ組み合いをしたこともありました。もちろん、私は負けましたけど。

勉強に関しても、私が予定していた勉強をしてくれませんでした。個別指導なので、本人がしてくれないと前に進みません。これには頭を悩ませました。本試験前になっても、なかなか目の色が変わりませんでした。私の予定していた勉強量の、3分の1ぐらいしかできませんでした。

ただ、こんな3年生でも、人間的にはすごく魅力的な個性を持っていました。男女問わず、11人がこんなに仲良くなった年も初めてです。私の誕生日には、サプライズで大きなケーキを用意してくれました。ここ10年ほどは、家族以外に誕生日を祝ってもらったことがなかったので、恥ずかしながら涙を浮かべてしまいました。

また、学校・部活・家庭での話など、たくさんコミニュケーションを取れました。1人1人が色んな事を考えていることが分かりました。たくさん話をしたために、少しおしゃべりが過ぎるようになったかもしれません。しかし、自分のことを相手に伝えることは、これから社会で生きて行く上で大事なことです。こんなに話をした3年生も、初めてだと思います。

勉強に関しては最悪の生徒さんたちでしたが、人間的にはすごく魅力的で最高の生徒さんたちでした。勉強はやればできるようになりますが、人間的な魅力・個性は簡単には手に入りません。それを持っている今年度の3年生は、高校生・社会人になっても強力な武器になるでしょう。昨日で終わり、生徒さんたちに会えなくなるのが、正直寂しいですね。間違いなく、一生忘れられない生徒さんたちです。

最後に、最悪にして最高の1年間をありがとう。どうか、高校3年間を実りのある3年間にして下さい。

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