今回は、去年の数学の分析です。まず、大問は7問。大問1は計算問題、大問2は小問問題、大問3は方程式の応用、大問4は確率、大問5は関数、大問6は平面図形、大問7は空間図形となっております。配点は正確には分かりませんが、順に10点、16点、4点、4点、6点、4点、6点といったところでしょうか。
まずは、純粋に計算だけで取れる点数として、20点もあります。数学の平均点数が22点だとして、あと1問解ければ平均点数に届くわけです。このことは、公立の入試問題にも言えることです。以前からいっているように、とにかく数学が苦手な方は、計算問題だけは正確に解けるようになりましょう。実際に、去年の塾生で4月から入塾した生徒さんは、小学6年生の計算から始めて、第1回共通テストでは20点を取っています。
次に点数を稼ぐ所は、大問3~7の1問目だけを解いていくことです。ここは、基本的な考え方が分かっていれば、軽く解けます。各2点として10点は稼げます。これで合計30点にはなります。数学が得意で40点以上を目指す生徒さんも、まずは1問目だけを解いて下さい。くれぐれも、2問目にいかないようにしましょう。あとは、大問2が小問問題だからといって、ムキになって全問解こうとしないことです。意外に時間がかかる問題が、2問ぐらいは入っています。
次に、時間配分です。大問1、2にかける時間は15分と考えて下さい。大問1は計算問題なので、当然全問解きます。大問2は、4問解いたら次にいって下さい。これ以上解こうと欲張ると、時間がかかってしまうことがあります。大問2で4問解いたら、次は各大問の1問目だけを解いていきます。そこでも、確率・図形の問題は後回しです。方程式・関数・証明から解いていきます。これらは比較的、時間がかからないからです。また、証明は後回しにするとパニックになって、訳が分からなくなる可能性があるので、初めに余裕を持って解きます。証明が全部埋められたら、4点もあります。これに対して、確率・図形の問題は、数学が苦手な方には取っ掛かりが分からない問題もあります。時間があったら解くぐらいの気持ちで、思い切ってとばして下さい。
ここまでで、30分以内に終わります。その後の10分で、計算問題の見直しをして下さい。飛ばした問題が気になるかもしれませんが、計算問題で間違ったら元も子もありません。どんなに難しい問題が解けても、所詮2点です。その2点が取れたとしても、計算問題で間違ったらプラスマイナスゼロになってしまいます。
計算問題の見直しが終わったら、大問2の解き残したところ、確率・図形の大問の1問目で解けそうな問題を見つけて、残り10分で1、2問解いて下さい。この順番で解けば、30点ぐらいにはいくと思います。
私は、今回初めて解いてみました。大問2までに20分かかり、方程式を全問解き、関数を2問目まで解き、証明問題を解きました。ここまでで、残り15分でした。その後、確率・図形問題を1問目だけ解いて、残り7分。終了まで解き残した問題を解いていましたが、結局1問も解けずに終了。点数は、解いてない問題と大問2でミスを1問していて、40点でした。あれだけ生徒さんには、見直しをしろと言っていたのに、見直しをしなかったことで、2点落としてしまいました。恥ずかしい限りです。
とにかく、考えておいて欲しいのは2点です。数学が苦手な方は、計算問題を1カ月で正確に解けるようにして下さい。数学な得意な方は、時間配分にだけ気を付けて下さい。時間配分を間違わなければ、確実に40点以上は解けます。参考になれば、幸いです。