高校 | 熊本ゼミナール | 英進館 |
熊本高校 | 191 | 182 |
済々黌高校 | 173 | 164 |
熊本第二高校 | 155 | 145 |
熊本第一高校 | 150 | 142 |
熊本北高校 | 123 | 126 |
東稜高校 | 89 | 93 |
必由館高校 | 116 | |
熊本商業高校 | 112 | |
熊本工業高校 | 101 | |
【1】熊本ゼミナールさんと英進館さんの合格予想ラインです。
いずれも、熊本高校と済々黌高校の差が広がっている感じです。
熊本高校1強時代は、さらに拍車がかかりそうですね。
私の予想では、熊本高校と済々黌は、熊本ゼミナールさん、それ以下は英進館さんが正しいのではないかと思います。
下記の講評で書いているように、最近の問題は10年前の問題と比べると、かなり簡単になっています。
そのため、熊本高校・済々黌高校は、英進館さんの予想よりは高いのかなと思います。
逆に、熊本第二高校以下の学校になると、基礎力があまりないと思いますので、新傾向問題に対応できないと考えます。
それを加味すれば、英進館さんの方が妥当かなと思います。
つまり、学力レベルの二極化が進んでいるように感じております。
【2】各科目の私独自の好評
(1)国語
大問5題を通じて、記述問題(条件作文含む)が5問(計16点)。
古文で長めの記述問題が出た以外は、あまり変わらない。
記述問題が出ると、熊本高校が変な採点を行うので、逆転が起こりやすくなる。
他の高校校は普通に採点するので、条件作文を抜いて計10点。
半分取れればよい。
その代わり他の問題を確実に得点する必要がある。
とくに、大問1で落とすと、致命的になる。
今回の分量から考えて、条件作文を書かないという戦略は変わらない。
(2)理科
一見難しそうに見える問題でも、問われている知識は教科書レベルの問題。
発光ダイオードの問題に戸惑ったかたもおられるかもしれないが、どの問題集でも取り上げてあるので、確実に得点したいところ。
ひとつひとつの文章が長く、解く前から気持ちをそがれる受験生もいたと思う。
また、生物・地学分野で、長文の後計算問題が出ている。
数学が苦手な生徒にとっては、手が回らなかったのではないだろうか。
(3)英語
大問3以外は、例年と同じような構成。
大問2のB・C・Ⅾは、図表やグラフを読み取らせる「大学入学共通テスト」を意識したような問題。
訓練をしていなければ、意外とここで落とす受験生は多いだろう。
大問3は、3人の意見の内容を問う新傾向問題。
全文読まなければ答えが出せないので、慌てて時間を使いすぎた方がいるのではないか。
最近の傾向として、大問4・5の方が解きやすい傾向がある。
どちらから先に解くかの戦略も試されるところだ。
(4)社会
去年と同じ問題形式。
ただ、特に歴史の問題で、スポーツの話しに絡めて出題しているが、
実際は読まなくても下線部だけで解ける問題。
無駄な文章を読ませるのは、やはり「大学入学共通テスト」影響か。
昨年度は点数が低かったが、あまり難しいとは感じなかった。
今年も同様に、基本的知識をどれだけ徹底してマスターしているかが得点に関係してくる。
基礎的知識、すなわち教科書をどれだけ読み込んでいるか。
最近の中学生に多いが、教科書を読まない。
これは、大学受験をする上においても、由々しき問題と感じている。
(5)数学
大問・配点ともに特に変化はなし。
大問2のグラフ作成ソフトの問題に戸惑った方がいるかもしれない。
ここ数年は、難問も地雷問題(時間がかかる問題)が多くあるわけではなく、図形・関数に至っては、全問正解して欲しい。
ただ、問題数が多いので、最終的には計算の速さで勝負が決まっている気がする。
とくに、大問3のデータの問題では、素早く正確に得点できるかが合否を分けるかも知れない。
【3】来年受験される方へ
すべての教科でいえることだが、基本を徹底することが必要。
そこができていないと、考えることに時間がさけない。
多くの問題を解きっぱなしにするよりも、教科書の読み込み・学校のワークの徹底、プラスアルファで1冊の問題集を何回も行う。
また、新傾向問題は各都道府県の公立高校問題の焼き直しの可能性もある。
そのため、3年生の夏休みからは、「全国高校入試問題集」を3年分ほどやればなれるであろう。
それを解くためにも、3年生の1学期までに全教科終わらせる必要がある。
先取り学習が有効だ。