R元 高校 3年生 4月進研模試(記述式) 結果

教材について


今年度初めての対外模試の結果が出ました。4月に行われた進研模試の、3年生の結果です。全国平均点は、国語73.9点、数学X49.4点、英語74.3点(以上200点満点)、世界史B33.8点、現代社会36.5点(以上100点満点)、生物基礎17.2点、地学基礎19.4点(以上50点満点)で、5-8文系303.7点、国数英文系199.6点、国英歴文系211.6点(以上600点満点)となっております。

熊本県の平均点は、国語69.8点、数学X44.3点、英語67.7点(以上200点満点)、世界史B29.8点、現代社会37.0点(以上100点満点)、生物基礎18.5点、地学基礎20.3点(以上50点満点)で、5-8文系282.8点、国数英文系173.1点、国英歴文系203.4点(以上600点満点)となっております。総合点で、熊本県は全国平均以下でした。

数学は、数学Xを当塾の生徒さんが取っていますので、比較できません。ただ、国語・英語で全国平均以下という結果は考えなければなりませんね。私が思うに、熊本県公立高校入試の数学・英語があまりにも難しいため、高校に入学して息切れしている生徒さんが多いことが原因と思われます。前々から言っておりますが、早急に入試問題を、勉強したことが反映されるような試験にしないと、ますます熊本県の学力が下がっていくと思います。ちなみに、熊本第二高校は、5-8文系338.7点、国数英文系218.5点、国英歴文系253.1点とすべて全国平均を上回っております。

当塾からは、熊本第二高校の生徒さんが受験されました。この生徒さんは、文系3教科入試の大学を志望しております。そのため、国英歴文系に関して述べます。国語は前回の1月記述模試では、全国偏差値50を切っていましたが、今回は超えてきました。元々国語は得意な生徒さんなので、妥当な結果だと思います。

英語は、前回は偏差値50を超えていましたが、今回は大幅に切ってしまいました。原因としては、時間配分をミスしたことが考えられます。この生徒さんは、文系3教科センター試験だけの大学を志望しておりますので、記述式の時間配分を教えたことはありません。前回英語が良かったこともあって、今回も対策は取りませんでした。このように、時間配分で点数がかなり変わってきます。

社会に関しては、前回同様、学校がまだ世界史Bを始めたばかりということもあり、何もしてない現代社会の方が点数が良いという結果になりました。このままでは、対外模試では世界史Bが後追いになってしまうので、対策を講じています。

現在、この生徒さんには、世界史Bに関しては、山川出版社の教科書の読み込み、山川出版社の「1問1答式問題集」をやっております。世界史Bは、この2冊でセンター試験は90点以上取れますので、これをひたすら繰り返すのみです。何も難しいことはありません。受験生の生徒さんの中には、それ以上の情報量の問題集をやられている生徒さんもいると思います。しかし、私はこの2冊以外はあまり勧めません。なぜなら、私もこれで東京大学入試・早稲田大学入試を戦いましたし、当塾の一昨年の生徒さんも、これだけで2名中2名が90点以上を取っています。曖昧な多くの知識を持つよりも、正確で基本的な知識を持つ方が必ず勝ちます。皆さんも、騙されたと思ってこの2冊だけをやってみてはいかがでしょうか。

英語に関しては「スクランブル」で文法、「ターゲット」で英単語をやって頂いております。2年生の時に、10回程度センター模試を解いて頂いていましたが、英文法が殆ど取れていませんでした。そのため、長文読解はお休みして、「スクランブル」だけをここ2ヵ月ぐらいやって頂いております。英文法は、長文読解をするための基礎であり、昨年度のセンター試験では47点分の配点があります。文法が取れないと、点数が頭打ちになってしまうので、模試を受けても面白くありません。やり方としては、「be」「ハーベスト」等の英文法の参考書(これは自分が使い勝手が良ければなんでも良いです)を読みながら、各章が終わったら該当箇所を解いていきます。時間はかかりますが、力は確実に付きます。

この生徒さんは、1回この作業を終えたので、6月初旬にある進研模試(マーク式)に向けて、今度は問題集だけを回してもらっております。もちろん、1回ゆっくり回したばかりなので、問題をすべて自力で解くことはできません。そのため、2回目は始めに答えを見て、なぜそのような選択肢を選ぶのかの理由を覚えてもらってます。一昨年の生徒さんにも、3年生の8月ごろからこの方法でやりましたが、後半では文法で7割ぐらいは取れるようになりました。この方法で、進研模試までにあと2回は回して頂く予定です。その後は、また参考書を読みながら解いていくことになります。

長文読解に関しては、今後は「ポラリス」を解いてもらおうと思っています。過去2年間は、3年生から通塾された生徒さんには、とにかく多くのセンター模試を時間を計って解いて頂き、その和訳をやってもらっていました。しかし、センター試験では、130点台を取るのが限界でした。この経験を生かして、今年から難問の長文読解演習をする予定です。現在2年生の勉強が進んでいる生徒さんには、1年生の時から「ポラリス」の標準・応用レベルをやって頂き、現在は2回目に入っております。1回解いていても、難問なので簡単には解けません。その生徒さんは、頭をギリギリと締め付けられるようにしながら、和訳をやって頂いております。これを今年の3年生にもやって頂こうと思ってます。

簡単な問題を何回解いても、全くレベルは上がりません。頭をギリギリと締め付けられるような文章を読まないと、本当の読解力は付かないのです。私も、東京大学入試を英語で高得点を取って逃げ切ろうと思い、3年生の夏休みは、「英語長文問題精講」に全て費やしました。この問題集は、メチャクチャ難しく、頭をギリギリと締め付けられまくりました。その結果、センター試験では、190点台を取れたんですね。今年の3年生には、この経験をして頂くことで、センター試験で160点以上の8割を目指して頂きます。熊本第二高校の生徒さんは、2年生の後半に何度かセンター模試は解いてもらっているので、センター模試は、週に1回ぐらい入れていけば大丈夫と思ってます。

また、長々と書いてしまいました。「英語長文問題精講」は、現在の2年生が3年生に上がった時にやろうと考えています。20年経った今でも残っているということは、それだけ支持されているということでしょう。東京大学等の難関大学を受験される生徒さんには、一度はやって頂きたい問題集です。頭がおかしくなるかも知れませんが、挑戦してみては如何でしょうか。

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