私の経歴等について~エピソード13~

学歴・経歴

前回までは、新司法試験に合格できず、子供のころから抱いていた弁護士になる夢が断たれたところまで書きました。ただ、一点誤りがありました。試験の合格発表の頃には、もう会社は退職していましたね。ネットで発表を見たのを覚えています。

さて、最後の試験を受けた直後から、不合格だったことを考えて、ハローワークに通って就職活動を始めました。齢37歳を間近にして、結婚をするには会社にでも勤めていなければならないと考えたからです。就職活動は、とんとんと進み、会計を主な業務とする会社に、行政書士として入社することになりました。父母は、社会復帰するのは難しいと思っていたようなので、私が積極的に就職したことには大変喜んでおりました。5月初旬に試験が終わり、6月からの出社となりました。

朝6時に起き、人生36年目にして初めてスーツで身を包み出勤した朝は、今でも鮮明に覚えています。これで自分もいっぱしの社会人だと感じていました。出勤した時間にタイムカードを押し、朝の朝礼など全てが新鮮でした。ただ、このような高揚感は、午前中に終わってしまいます。午後からの仕事で、いきなり上司から「これをエクセルに打ち込んでっ!!」とデータ入力を命じられました。そもそも、就職前の面接で、私がパソコンに関して全くの無知であることは、社長に伝えておりました。それを前提に、徐々に教えていくからという条件で会社は雇ってくれたのです。

それがいきなり、エクセルというマス目だらけのページを開かされて、ここに何や分からん数字を打ち込めと。初めてエクセルを見る私としては、「未知との遭遇」ですよ。何とか数値を打ち込んで、この後どうすればいいのか聞くと、「オートサムで計算してっ!!」と。オートなんちゃら?どこのサムさんやっ!!とただでさえパニック障害なのに、パニック状態です。しかし、女性上司は、それ以上は教えてくれず、どこかに行ってしまう始末。気のいい年下の先輩から教えてもらって、何とか定時の6時まで働きました。全員一斉にタイムカードを押していたので、私もそそくさと帰る準備をしていると、女性上司が、「もう帰るのっ?」と鬼のような形相で立っていました。周りを見ると、タイムカードを押した後も、皆何もなかったように仕事を続けています。

この時やっと気づきました。ここはブラック企業なんだと。その日は、9時頃会社を出て帰ったのは10時。初仕事を祝ってくれようと待っていてくれた両親と妹も、呆れた顔をしていたのを覚えています。

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