2学期になり、
高校大学受験も佳境を迎えております。
受験生の皆さん、
順調に勉強は進んでいるでしょうか?
今回話すのは、まだ受験生の意識がない、
高校2年生についてです。
私が今から書くことを、
真剣に受けてとめてください。
この情報が、常に頭に入っているかどうかで、
勉強に対する意識が変わります。
一見非常識な考えと思われそうなので、
気分が悪くなるかもしれません。
その覚悟がない方は、
この先は読まないでください。
端的に言いますと、再来年の受験生から、
大学受験が異常な難しさになる
ということです。
その一因は、「大学入学共通テスト」の
改悪です。
何が変わるか、
みなさんご存知でしょうか?
ある程度の情報は、
聞いたことがあると思います。
しかし、真剣に考えると、
本当に恐ろしいことになるのです。
大丈夫ですか?
ここで読むのをやめた方が、
気楽に高校生ライフ、
さらに言えば中学生ライフを
送れるかもしれませんよ!!
箇条書きで変わった個所を書いていきます。
- 国語の時間が80分から90分にのびる
- 情報科目が必修になる
- 数学の試験範囲が大幅に変わり、数学ⅡBCも数学ⅠAと同じように70分になる
- 社会の試験科目が大幅に変わる
この4点です。
ご存じでしたでしょうか?
まずは、国語からです。
なぜ試験時間が10分伸びたかというと、
今までの問題にプラス大問が
1個付け加えられるからです。
その内容は、ビジネス文書などの書式を
読み取る力です。
試行問題でも出されていましたが、
あまりにも読解力とかけ離れている
という理由で、今までは外されていました。
次に、情報です。
これは必修とは聞いていますが、
情報を点数として入れるかどうかは、
各大学に任されていると思います。
ただ、必修である以上、
勉強はしておかなければなりません。
まだ参考書がそろってないので、
どう勉強するかは難しいですね。
東進ハイスクールの藤原という先生が、
1冊出していると思います。
今後は、4冊ほど出される予定です。
さて、ここからが本番です。
まず、数学ⅠA。
当初から時間は70分でした。
ただ、選択問題がなくなり、
全問固定されました。
今までは、大問3~5の中から
2問選択だったのが、
1問削られることになりました。
削られたのは、「整数」の分野です。
そのため、数学Aの範囲は、
「場合の数と確率」「図形と性質」に
なります。
これまでは、「場合の数と確率」
「整数の性質」を選択する受験生が
多かったと思います。
それができなくなったということです。
これにより、大学の二次試験で
数学がない生徒さんは、
「整数」を勉強する必要が
なくなったということになります。
次に、数学ⅡBCです。
「Cって何?」と思われた方も多いでしょう。
今ではⅡBだったのが、
いきなりCが飛び込んできました。
ただ、おそれる必要はありません。
Cの範囲は、「ベクトル」
「平面上の曲線と複素数平面」です。
文系の方ならば、「ベクトル」は
聞いたことがありませんか?
そうです、これまで数学Bの範囲
だったものです。
理系の方ならば、
「平面上の曲線と複素数平面」は、
これまで数学Ⅲの範囲だったといえば
わかるでしょうか。
つまり、これまでの範囲から外して、
新たにCという分野を作ってみました!!
ということです。
何も恐れる必要はないですよね。
ただ、数学ⅡBCはこれだけに
とどまらないので厄介です。
まず、数学Ⅱの範囲が、
「三角関数」「指数・対数関数」
「微分・積分の考え」になり、
「図形と方程式」はなくなりました。
これは、数学Aで、「図形の性質」が
必須になったからだと思います。
そして、ここからが問題です。
以前は選択問題3問のうちから
2問選ばなければなりませんでした。
それが、4問のうちから3問
選ぶことになったのです。
さぁ、頭がゴチャゴチャに
なってきましたよね。
要するに、大問が1問増えたわけです。
そのため、時間が10分増えたのですね。
以前は「確率分布と統計的な推測」「数列」
「ベクトル」から2問選択でした。
それが「平面上の曲線と複素数平面」を
加えた4問から3問選択。
ほとんどの受験生が、
「数列」「ベクトル」を選択していたので、
残りの2問は未知の問題になります。
文系は、「確率分布と統計的な推測」を、
理系は「平面上の曲線と複素数平面」を
取ることになるでしょう。
ただ、これが10分増えただけで
解ききるか問題です。
では、社会に移ります。
まずは、歴史です。
これが一番の改悪ですね。
以前は「世界史B」「日本史B」で
受験できました。
しかし、「世界と日本の両方を
知っておかないといけない」と
偉いさんたちは考えたのでしょう。
「歴史総合」を必修にして、
それに以前の
「世界史B」「日本史B」に当たる
「世界史探求」「日本史探求」に
トッピングしたのです。
「歴史総合」とは、
近代・現代の世界史・日本史を
勉強するというものです。
要するに、歴史選択者にとっては、
負担が増えたことになります。
しかし、逆に考えると、
日本史・世界史のw歴史選択が
しやすくなったともいえます。
90点以上取ろうとすれば、
やはり歴史が良いです。
地理は名称が変わりましたが、
内容は変わらないと考えてください。
公民科目は、「現代社会」「倫理」
「政治・経済」「倫理、政治経済」でした。
新課程では、「公共」が必須科目になり、
科目も「公共・倫理」「公共・政治経済」の
2科目になりました。
「公共」は「現代社会」と考えてよいので、
実質2科目勉強することになります。
理系の方は、
かなり地理に流れるのではないでしょうか。
これまで以上に、社会の負担が増えます。
これ以外にも、英語リーディングの難化、
理科の難化など。
とくに、英語に関しては、
今が過去最高に難しいと言われています。
では、これらの新課程共通テストに対して、
高校2年生は手をこまねいているだけで
良いのでしょうか?
今まで読まれた方は、
「うけたくないなぁ・・・」と
思われた方が多いでしょう。
全国的にも大学入学共通テストの受験者数は
軒並み減っています。
推薦が増えたことも
影響しているかもしれませんが、
私立大学に流れているのだと思います。
私も大学入学共通テスト2年目に、
実際受験してきましたが、
英語なんかまったく読み切れません。
ある高校の英語の先生も、
8割しか取れないといっておりました。
その先生は、今でも参考書で
勉強されている先生です。
つまり、私が何度も申し上げているように、
大学入学共通テストと二次試験は
全く別物の試験となりました。
どちらも違ったアプローチで
勉強しなければならないのです。
本当に受験生受難の時代です。
センター試験は、高3の秋口から
という時代ではなくなったのです。
そのあたりのことを、学校の先生、
保護者の方は理解している人が
少ないようです。
大学入学共通テスト対策は、
高校2年生の始めからです。
終わった科目があれば、
すぐにその範囲の問題を
といていくのがベストです。
しかし、何か腑に落ちませんよね。
「高校2年生の始めから対策するには、
その前にその科目を終わってなければ
ならないということでしょ。
それは、先取勉強をされている方でないと
難しいと思いますが!!」。
ご明解です!!
この勉強には
先取学習が必須になります。
「しかし、熊本でそんな学校あるのかな?」と
思いますよね。
あります。あの熊本高校です。
2年前に、熊本高校1年生の生徒さんが
入塾されたとき、数学の進度を聞いて
びっくりしました。
1年生で、数学は2年生の2/3まで進み、
2年生からは数学Ⅲに文系の生徒も
入るということでした。
文系の生徒に数学Ⅲをさせるのは謎でしたが、
今回複素数平面が入ることになり、
先を見越していたのかもしれません。
まぁ、そういうことは無いと思いますが。
私達の頃は、こんなに進度が
早くありませんでした。
2年生の後半で、
文系数学は終わる感じですね。
巷のうわさでは、
熊本高校の狙いは、東大・京大で
あるとかないとか。
そうであれば、
かの有名な開成高校レベルの進度も
納得できます。
ここまで読むと、もうお分かりでしょう。
世は「先取り学習戦国時代」なのです。
東京では、コロナの頃から
この傾向が著しくなりました。
そして今や常識です。
そのため、熊本高校も追随したのでしょう。
しかし、他の高校はどうか?
その役割を果たすべき、私立高校が、
ほとんど何もできていません。
当塾では、すでに5年前から
先取り学習を始めています。
しかし、最後までやり遂げずに
やめていきました。
昨年から再び先取り学習に舵を切り、
今は中学2年生の生徒さんが、
もう少しで高校数学英語に入ります。
最近入塾して頂いた
高校1・2年生の生徒さんには、
学校の範囲よりも先から始めました。
10回ほどの授業で、
もう2単元終わっています。
そこで、新しく立ち上げた
「ワカスク・ベーシック」の内容です。
もうお分かりですよね。
とにかく先取り学習です。
勉強ができる子もできない子も、
みんな先に進んでもらいます。
できない子によく見られますが、
一定のところで止まっているので、
先が見えずに面白みが無くなるのです。
しかし、数学でいえば、
中学1年の計算がなんとか分かったら、
次は苦手な関数に行くのではなく、
中学2年の計算、さらには中学3年の計算と
進んでいったらどうでしょう。
学校の友人より先を行っている感じがして、
劣等感はなくなるのではないでしょうか?
もっと簡単に言えば、
国語の漢字・語彙を
高校生の範囲まで仕上げてみたら
どうでしょう?
英単語を1年生ですべて覚えたら
どうでしょう?
英文法を1ヶ月で3年生まで終えたら
どうでしょう?
そのような自分、お子さんを考えると
ワクワクしてきませんか?
確かに、勉強は積み上げが大事です。
しかし、先に進んで後に戻ると
スルつと理解できることもあります。
不思議ですよね。
一例を挙げましょう。
中学3年生で因数分解に手間取っている
生徒がいました。
あまりにも、公式を覚えないので、
高校の因数分解を教えてみました。
そうすると、不思議なことに、
高校の因数分解もできるようになり、
当たり前ですが中学の因数分解など
簡単にやってしまいます。
これはあくまで私の理解ですが、
中学生の因数分解は簡単です。
そして、それが全てです。
しかし、高校になると、中学生の因数分解は
問題を解くための道具でしかありません。
その先があります。
そうなると、道具である簡単な公式などを
難しく感じる暇がないです。
保護者の皆様も、
ご経験があるのではないですか?
仕事でもなんでも良いです。
とても難しく感じていたものが、
何年か経つとこんな簡単なことだったのかと
思うこと。それと同じですね。
では、さらに進んで、
難関大学を志望するとしましょう。
しかも、90%の合格率まで上げて、
余裕で合格するためには、
いつの時期がデッドラインだと思いますか?
ずばり、中学2年生の4月です。
ここから、半年間で数学・英語を終え、
残りの1年間を高校数学英語に使い、
残り半年で受験です。
このサイクルで回すことを前提に、
当塾はやっていきます。
東京に東大専門塾の「鉄緑会」があるのを
ご存じですか?
当塾を熊本番の「鉄緑会」にします。
ある意味、高校は通過点です。
一直線で、志望大学の合格を
目指していきます。
ワンコイン、
たったの500円をどう使うかで、
あと数年後、なりたい自分になれます。
お待ちいたしております。