R3 中学 熊本県公立高校の倍率が、すごいことになっています

中学-熊本県公立高校入試対策
令和3年度(2021年度)熊本県公立高等学校入学者選抜後期(一般)選抜における出願者数について
(熊本県教育委員会ホームページより抜粋)

熊本県公立高校の倍率が出ました。受験される方は、気になっていたと思います。しかし、見てびっくりしました。

中堅公立高校と職業高校が、多くの学科で定員割れを起こしています。顕著な例を挙げると、熊本北高校英語科が0.5倍、東稜高校普通科が0.99倍、理数科が0.7倍、熊本商業高校国際経済科が0.5倍、会計科が0.65倍、熊本工業高校は、繊維工業科0.5倍、土木科0.4倍、材料技術科0.3倍です。かなり衝撃な結果です。東稜高校普通科を例に出しますと、昨年度は1.41倍です。それが0.99倍。なぜこのような状態が起きているのでしょうか。

考えられることは、私立助成金が出たことで、学費が公立高校と変わらなくなったことです。例えば、今まではマリスト学園高校と東稜高校に合格した場合、前者の方が進学実績が良いにもかかわらず、学費の問題で東稜高校に入学されていました。学費が変わらなくなったことで、前者を選ぶ生徒さんが増えたことが考えられます。生徒さんの話を聞いていると、今年は私立高校に合格した生徒さんが、公立高校を受けないということが多かったです。当塾も、5名三年生がいましたが、4名は私立高校で受験を辞めております。

次に考えられることは、単純に生徒数が減ってきていることもあるかもしれません。ただ、いくら減っているとはいえ、昨年度の半分ぐらいになっているとは考えられないので、やはり学費の問題が大きいのかなと感じています。

このような傾向が、来年度以降も続くと考えると、今までの高校の序列が大きく変わるでしょう。公立高校も、生徒を確保するための対策を取らなければ、淘汰されていくことになります。また、私立高校は大学合格実績を大幅に伸ばす学校が出てくるはずです。高校の選択の幅が広がったことは良いことだと思います。

来年度受験される生徒さんは、この動向を踏まえて、高校選びをしなければなりませんね。

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