今回は志望校の決定について書きます。高校には大きく分けて、普通学科と職業学科があります。普通学科とは、いわゆる第二高校などの普通高校のことです。職業学科とは、熊商・熊工・熊農などのことです。自分は普通高校に行くのか、職業高校に行くのかを、まず決めなければなりません。
では、何を基準に決めればよいのでしょうか!?いくつかの要素があります。まず、大学に行くのかどうか。次に、大学に行って自分は何をするのか。さらに、将来どのような職業に就くのか。順番はどうでもいいです。この3つで考えてみましょう。
まず、大学に行く気がない生徒さんは、職業高校に行くべきだと思います。なぜなら、普通高校では、何の技術も習得(学んで得ること)できないからです。今の世の中では、就職するためにはパソコンができることが必須(絶対に必要ということ)です。パソコンができるというのは、ネットなどで遊ぶことではありません。ワード・エクセルという技術を身につけるということです。熊商は間違いなくパソコンの技術を習得できますが、熊工・熊農もデータの管理等で、パソコンの授業はあるはずです。また、職業高校では、さまざまな資格や検定の勉強もすると思います。現代の会社が求めているのは、即戦力(すぐに仕事ができる)です。多くの資格や検定を取っておくことで、会社は採用したいと思うでしょう。
次に、大学にはいくが、自分が何をしたいか分からないという生徒さん。あくまで私の意見ですが、このような気持ちで高校にいっても、絶対に良い大学には合格しません。大学に入ってやることを見つけるという、生徒さんもおられるかもしれません。それでやることを見つけて、必死に勉強すればいいです。しかし、大抵の大学生は、1・2年生の時は、遊んでしまいます。そして、自分のやりたいことが分からないまま、3年生になり、就職活動に入ります。
昔と違い、現在の社会では、大学卒だからといってすぐに就職できません。技術の習得が遅れているので、専門学校などでもう一度パソコンの勉強等をしなければならなくなります。これは、実際に私が中途採用された会社で、あまりにもパソコンができなかったために、仕事に着いて行けず、辞めた経験があるから言ってます。その後は、職業訓練に1年間通って、ワード・エクセルの講師の資格まで取りました。
目的がなく大学進学を考えている生徒さんは、もう一度考え直してみましょう。第二高校に入る力がある生徒さんでも、大学に進学するかどうかも分からない状態でしたら、迷わず熊商を勧めます。その学力があれば、初級公務員も合格できますし、税理士事務所に勤めながら、税理士を目指すこともできます。大学は何歳からでも入れます。大学に行きたいと思ったときに、受験すればいいだけの話です。
塾を経営している私が言うのも変ですが、高校なんかどこにいっても大差ありません。高校の名前だけでは、飯は食っていけません。高校に入って真剣に取り組むことが、一番大切なことです。
参考になれば幸いです。