(1)上記に、高校2年生文系の7月・11月進研模試の結果を載せています。
高校1年生同様、熊本県平均の国数英総合は全国平均より3~6点ほど下になっております。
またマリスト学園高校平均の国数英総合は、熊本県平均点よりも3~6点下になっております。
熊本県の平均的な高校と言えるでしょう。
(2)その他の特徴としては、初めて4教科5科目になった11月進研模試では、国英文系は、熊本県・マリスト学園高校の双方とも、全国平均点を超えていることです。
また、この傾向は、国英歴文系で顕著になり、熊本県平均は全国平均よりも5.4点高く、マリスト学園高校平均は全国平均よりも1.3点高いです。
(3)どうしてこのような結果になるのでしょうか!?
また、この結果は良いことなのでしょうか!?
結論から言いますと、悪い結果と言えます。
まず、数学B(文系数学)の熊本平均・マリスト学園高校平均が、全国平均よりも4.7点・6.7点低い状態です。
つまり、数学B(文系数学)の全国平均との差を、社会で埋めていることになるのです。
「それでも、平均点は高くなっているんだから問題ないのでは!?」と思われるでしょう。
しかし、これは大いに問題です。
なぜならば、この時点で、熊本県の半数の生徒が、偏差値50の大学に合格しないことが確定しているからです。
(4)何のことか、さっぱり分からないという方に、もう少し詳しく説明いたします。
熊本大学レベルの国公立大学に合格するためには、国語・数学・英語は必須です。
各大学の個別試験(二次試験)を受ける前に、大学入学共通テストで合格点を取っていなければなりません。
とくに、熊本大学レベルの国公立大学は、6教科8科目が課されます。
このレベルの大学は、大学入学共通テストと各大学の個別試験が、ほぼ5;4の比率です。
そのため、大学入学共通テストの得点が重要になってきます。
(5)ここで、問題です!!
数学を10点あげることと、社会を10点あげることはどちらが時間がかかるでしょうか!?
当然数学が、時間がかかります。
しかも、全国平均点を取っていくには、勉強の半分近くの時間を数学に充てなければならないと考えて下さい。
逆に、社会は、記述式のようなテストでは、試験範囲の単発的な知識をいれれば、軽く10点は上がります。
数学の平均点が、全国平均点よりも5点ほど低い場合は、今後かなりの勉強をしなければいけないということです。
逆に言えば、全国の生徒さんは、国公立大学合格の肝となる、国語・数学・英語をしっかりと勉強していて、社会にあまり時間を割いていないことが推測できます。
熊本県の生徒は、勉強の順番を完全に間違っていると言えます。
(6)ただ、国英歴文系が高いということは、3教科私立大学入試ではアドバンテージになります。
つまり、マリスト学園高校を例に出すと、文系の生徒さんは、今から私立文系入試に変えると、ⅯARCH・関関同立レベルの合格も夢ではないことになります。
さぁ、あなたはどれを選択しますか!?
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