最近は入塾される生徒さんが続いたので、なかなか共通テストを解く時間がありませんでした。当塾は生徒さんのレベルに合わせて、全くやることが異なるので、生徒さんのレベルを把握するまで時間が若干かかるんです。うれしい悲鳴ではありますが。
さて、去年の共通テストの検討に入ります。大問は6問です。1問目は、リスニング問題で、配点は12点です。2問目は、単語を英文に適した形に書き換える問題で、配点は4点です。3問目は、資料を見て英文の中に適切な単語を入れる問題で、配点は4点です。4・5・6問目は、長文問題で、配点は10点・10点・10点です。
全体的に見ると、単語を書く問題が10問・10点あります。並び替え問題が、2問・4点です。英作文問題が、6問・12点です。残りはリスニング問題12点、長文読解問題が12点です。
まず、単語を書く問題の対策です。配点は少ないとはいえ、ここは確実に取っておきたいところです。それでは、やみくもに単語を覚えれば良いのでしょうか?私は単語を暗記することは勧めません。問題は単語を「適した形」にして入れなければならないのです。単語だけを覚えていても、適した形に直せなければ書けません。結局、文法を覚えていないと書けないのです。
では、どのような勉強方法を取るかですが、教材は学校で買った「整理と対策」の文法問題だけをやって下さい。21単元ぐらいあると思いますので、それを毎日3単元ずつやっていきます。週に1回でひと回しできるので、最後に3日間で1回回すと、今からでも3回回せることになります。そして、解答だけを見るのではなく、自分で日本語に訳してみて、分からなかった単語を覚えて下さい。単語だけを覚えるよりも、文章の中で覚えるので、そんなに苦痛ではないと思います。
並び替え問題も、「整理と対策」に問題があるので、それを全問合うようにして下さい。また、英作文問題ですが、これも「整理と対策」の中に自由作文があるので、それを書けるようにして下さい。それでも足りないという方は、「整理と対策」の問題に日本語訳が付いてるので、全て英作文にしてみて下さい。全部英作文に直せれば、ほぼ英語の勉強は終わったと考えていいです。
長文問題については、公立高校入試問題よりも短い文章です。文法ができてさえいれば、そんなに時間不足になることはないと思います。もし時間不足になっても、並び替え問題と英作文問題は、長文を読まなくても解ける問題が4問、その問題の直前3行位を読めば解ける問題が3問あります。つまり、10問中7問は、頭から長文を読まなくても解けるというわけです。長文の読み取りが遅い生徒さんも、諦めずに問題を選べば点数は稼ぐことができます。
私は、リスニング問題が15分あると考えて、35分で解いてみました。結果は38点中35点。間違ったところは、並び替えでの勘違いと英作文での単語のミスでした。日ごろ教えるだけで、実際に単語を書くことがないので、しょうもない間違いをしてしまったわけです。同じく、昨日3年生の生徒さんに解いてもらいましたが、その生徒さんは38点中26点でした。「整理と対策」の1回目が半分までいっているので、そこの部分は合ってました。まだ、やってない部分の間違えが多かったです。3回回せばリスニングも合わせて、40点近くにはいくと思います。
夏の間は、長文問題よりも、「整理と対策」の文法だけを3回は回して下さい。英語の平均が23点あたりだと思うので、私の方法でやって頂くと、30点は取れると思います。くれぐれも、手当たりしだい問題を解いて、結局自分が何をしたのかが分からないような勉強は、止めて下さい。問題集は「整理と対策」だけで十分です。