つまずきのはじまり(中学生編)

 小学校時代にテストが80点~70点だった生徒さんは、4月の実力テストの結果に落ち込まれるかもしれません。そこそこできると思っていても、学年の半分以下になる可能性が高いからです。ただ、過ぎ去った時間は取り戻せませんが、ここで「何くそ!!」と思い1年間必死に頑張れば、成績は取り戻せます。巷でレベルが高いとされている高校を目指される生徒さんは、とにかく定期テストで順位を少しずつ上げるように努力をして下さい。

 問題は、4月の実力テストで成績が良かった生徒さんです。成績が良かった生徒さんは、小学校時代のテストを頑張った生徒さんだと思います。ただ、ここに「つまずきの始まり」があります。4月のテストで良い成績を取ったことで、言い方は悪いですが、勉強を舐めてしまうことがあります。確かに、1学期までは授業内容も簡単なので、今までの貯金で良い順位が取れます。しかし、その貯金は2学期の途中で無くなってしまいます。丸6カ月勉強していなければ、勉強のリズムをつかむのが難しく、成績も上がりにくくなってきます。

 また私の話で恐縮ですが、初めの実力テストで570人中24番でした。そのころの西原中学校は、30人前後が熊本高校に合格していましたので、熊本高校が現実味を帯びてきました。父母は喜んでいましたが、私は違いました。クラスでは4番、しかも小学校時代に同じような点数を取っていた友人が、学年6番だったのです。その友人に勝ちたい一心で、中間テストまでは必死に勉強しました。結果は241点で、全体で2番。友人にも勝ちました。順位が上がるとそれを維持しようとして、さらに定期テストを頑張りました。中学1年生の1年間が、中学3年間で一番勉強したのではないでしょうか。その甲斐あって、中学2年生では、そんなに頑張らなくても、8回の試験で7回1番を取りました。1年間の勉強で、どれだけ勉強すればどのくらいの点数が取れるということが分かったからです。 逆に、クラスで私より上位にいた3人は、2学期の最後では30番内にも入っていませんでした。なかでも、学年4番だった生徒は、1年間で200番まで落ちてしまいました。小学生のころから大手塾に行っていたので、初めのテストは良かったんですね。小学生時代の友人は、今度は私を目標に頑張り、お互い切磋琢磨して熊本高校に合格できました。私も、その友人も、小中学で塾に通ったことがありません。やったことは、教科書の読み込みと、学校のテキスト、プラスアルファで市販の問題集1冊をやっただけです

 中学1年生の生徒さんに言いたいことは、とにかく学校の定期テストを頑張って下さい。大手塾の模試等もありますが、それよりも学校学校での順位が大事です。各々の中学校で、高校の合格数は毎年そんなに変わりません。そこから考えて、自分の志望校に合格するためには、何番以内に入っていなければならないかが、分かるはずです。模試の判定よりも、学校での順位の方が重要です。とにかく、1年目が大事です。1年間で、自分の志望校の順位内に入るように頑張りましょう。

タイトルとURLをコピーしました