R2 小学 二学期 総括

教材について

かなり遅れてしまいましたが、小学生二学期の総括です。当塾では現在、6年生9名、5年生4名、4年生3名、3年生2名の合計18名が通塾されております。昨年度までは、1・2名でしたので、一気に塾の雰囲気が変わりました。私が理想としていた、小中高一貫でのお手伝いができる状況になっております。

さて、一番の出来事は、8年ぶりの中学入試です。当塾の初めての生徒さんが、マリスト学園中学校に合格して以来でした。12月初旬に入試があるので、10月から過去問対策を始めました。当初は、国語・算数が4割程度、社会・理科では3割程度と、合格ラインの5割強まではかなり遠い成績でした。国語・算数は、時間配分を決めて過去問を解いて頂きました。計算の間違いが多かったり、国語が時間内に解けなかったりと改善点が多かったですね。回数を重ねるごとにそれは改善されて、最終的には6割程度取れるようになりました。

ところが、11月に入っても、なかなか社会・理科が上がりませんでした。まだ、全範囲を終えていないということだったので、とにかく5・6年生の教科書を読み込み「くもんの集中学習」を解いて頂きました。直前になって、社会・理科も6割を超えることが出てきました。毎日5時間勉強するように言っていたので、後半はかなり頑張られたと思います。そして、見事に九州学院中学校(専願)合格を勝ち取られました。

しかし、これからが重要です。九州学院中高は、必ずしも進学実績が良いとは言えません。中学で入学された生徒さんは、高校から入学された生徒さんよりも成績が悪いことが多いです。毎回のテストで1番を取ることを目標にしなければ、高校から入学した生徒さんには勝てません。そうならないように、今は中学1年生の数学を先取りして頂いています。できれば、1年生の範囲までは終わりたいところです。

他の小学6年生は、もうすでに志望校が決まっている生徒さんが4名います。熊本高校が3名、東稜高校が1名です。私がみている感触としては、4名ともに志望校へ合格できる可能性はあります。この時期から志望校がはっきりしていると、こちらとしてもやりやすいです。中学で何番に入らなければいけないということが、はっきりしてくるからです。150人規模の学校であれば、熊本高校に行くためには10番以内に入っていることが必要です。東稜高校であれば、50番以内というところですね。その順位に入る勉強をしなければならないということです。すでに、殆どの6年生が算数は終わっております。週2回来られている生徒さんには、私立中学校の算数と国語を、時間を計って解いて頂いております。今年は春期講習会を3月初旬から行う予定ですので、それまでは6年生の範囲を何度も繰り返して頂き、講習会からは中学の数学・英語を先取りしていく予定です。

小学5年生以下の生徒さんは、週1回しか来られないので、算数を主に行っています。早い生徒さんは、各学年の「くもん ドリル」の範囲をすべて終わり、2回目・3回目に入っております。やんちゃな生徒さんが多い5年生には、集中力を付けることも考えて、「ハイクラステスト 国語読解力」を30分で解いて頂いております。この問題集は漢字等の問題はなく、完全に読解力だけの問題で構成されています。私立中学校の入試問題を素材としているので、少し難しいです。これを見開き1ページ30分でやってもらうのです。「やりたくない」と言うかと思ってましたが、楽しんで競争して解いていますね。この時期から、学校とは違う問題を初見で解くことで、本当の読解力が付いてくると思います。

高校生・中学生にも言えることですが、私は殆ど勉強を教えることは無いです。生徒さんが自分で考えて、どうしても分からない時に教えます。これは、小学生の時期から自分で教科書を読んで理解できるようにしなければ、高校に入って学力が落ちてしまうからです。私が高校時代に感じたことは、大手塾で教え込まれ、大量の宿題をこなして熊本高校に入った生徒さんは、あまり伸びてないということです。理由は簡単です。高校の勉強は中学よりもはるかに難しくなり、教えてもらうだけでは本当に理解できないのです。自分の頭で考えて、自分のものにできなければ成績は伸びません。上位にいたのは、熊本大学付属中学校出身か、中学時代塾に行かずに勉強してきた生徒さんでしたね。

ただ、計算過程がおかしくないか、記述式問題の解答の書き方がおかしくないか等、基本的なことはしっかり見ています。ここの基本を間違うと、全てが狂ってしまうからです。例えば、公文に通われていた生徒さんは、計算はメチャクチャ早いのに間違うことが多いです。そして、計算過程はムチャクチャなことが多いです。これは、暗算に頼って早く答えを出す練習しかやってこなかったからです。計算過程をしっかり書くことは重要なので、そこは根気強くクセが治るまで徹底して教えます。また、記述問題でも、理由を問われているのに、「~だから。」と書かない生徒さんが多いです。これらの答え方は、減点事由になるんですよね。小学生のうちから、このような基本を身に付けるのが、一番大事だと考えています。これは、誰かに指摘してもらわないと分からないことですからね。

今日は、暖かくもうすぐにでも春が来そうな陽気です。6年生はあと少しで中学生です。上位校を目指される生徒さんは、1年生が一番重要です。この1年間で、ほぼ3年間の順位が決まるからです。他のことを少し犠牲にしても、必死に勉強して欲しいです。

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