このシリーズは、およそ5ヶ月ぶりの更新になりますね。新婚旅行から結婚式と忙しかったため、なかなか書く余裕がありませんでした。職業訓練編に入ります。
齢37歳を前にした9月下旬に晴れて職業訓練生となり、昼から通うことになりました。毎日約5時間の講習を受けることになります。運の良いことに、その頃は「職業訓練バブル」の時期で、国が職業訓練学校に対して多額の補助金を出していました。それにともない、生徒にも、休まず受講すれば月10万円が支給されていました。これで半年間の生活費は賄えることになりました。
9月から3月までの訓練でしたが、その後さらに半年同じ訓練校に通ったので、1年間職業訓練生だったことになります。この1年間は、人生においてとても楽しい時間になりましたね。年齢は60歳代から20歳代までと幅広く、1クラス40名近くの生徒さんと一緒に過ごすことになります。しかも、経歴は熊本大学卒業の方もいれば、中学校卒業の方もいました。講習は、主にパソコンのワード・エクセル、簿記でしたが、他にもマナー講座、訓練校が運営している阿蘇の高校での農作業体験など多岐にわたっていました。
講習では、一人ひとり教科書を音読させていたのですが、私のところに大量の教科書が回ってきました。皆さん、勉強から離れているので、漢字の読みが不安なんですよね。そのため私に白羽の矢が立って、「漢字のフリガナを書かなければいけない係」に自動的になっていたみたいです。休み時間には講師の方も交えてのタバコタイム、講習が終われば仲のいいご婦人たちと一緒にご飯を食べに行ったりしていました。山田洋次監督の定時制高校を描いた映画、「学校」のような感じでした。
そのような中、3月までの半年間で、パソコンワード3級・エクセル3級・日商簿記3級を取得できました。楽しいことが多かったのですが、そこは大人が40人も集まる場所。恋愛・人間関係など、ドロドロしたこともそら起こりますわ。私も例外なく、その渦中に巻き込まれていくわけです。