H28 高校 1年生 1月進研模試 結果速報、そして衝撃

高校-勉強方法

3月に入りました。そして、忘れたころにやってくるのが、模試の結果です。1月に行われた、高校1年生の進研模試の結果が返ってきております。全国平均点は、3教科.98.9点、国英67.5点、数英63.5点、国語35.3点、数学31.4点、英語32.1点、県平均点は、同じ順に101.1点、67.3点、65.1点、36.0点、33.8点、31.3点となっております。熊本県平均点は、今回初めて全国平均点を越えましたが、英語だけは7月・11月に続いて全国平均点を下回ってます。

そんな中、当塾に通われている熊本学園大学付属高校の生徒さんの結果を見て、衝撃を受けました。何と、英語の学年順位が、414人中50番台前半だったためです。同校の熊本大学の合格者が、30名近くであることを考えると、英語に関しては十分射程圏内に入ってきました。このことが、何故衝撃だったのかというと、この生徒さんは、私が予定していた1年間の勉強の3割にも達していなかったからです。これは、同校のレベルが低いのではないかと思い、全国偏差値を見てみると、きちんと60以上を取っています。同校のレベルが低いわけではありません。

この生徒さんの対外模試の経過を見ると、英語に関しては4月の新入生考査が310番台、7月の進研模試が170番台、11月の進研模試が160番台、そして今回が50番台です。徐々に上がってはいるのですが、私から観て到底50番台に入るような勉強量ではありません。ちなみに、3教科の番数の経過は順に、300番台、150番台、260番台、100番台です。3教科でも、あと数人で2ケタの番数に入ってきます。

何故ここまで英語が上がったのかを、私なりに考えてみました。この生徒さんは中学時代から当塾に通われています。高校に入っても、週4回夕方5時から8時ごろまで勉強して帰っております。3時間集中して勉強しているわけではありませんが、殆ど休まずに来て頂いております。私の予定としては、英単語・熟語の「ターゲット」、学校指定の文法書「ハーベスト」を終わらせて、今の時期から長文読解の問題を解いてもらう予定でした。しかし、そこまでの勉強の意識は無く、英単語や文法書をちらほら見るだけでした。2月に入り、これではいけないと思って、英単語だけは毎日1時間やるように言ったばかりです。その後に、1月の結果が分かったので、驚くばかりです。このちらほらでも1年間一貫した勉強をしてきたことが、今回の成績に繋がったのだと思います。

しかし、同校では定期的に20問程度の単語テストをやっております。この生徒さんは、学校の勉強にあまり熱心ではないので、毎回2点程度しか取れておりません。全く勉強しないので当たり前です。同校の単語テストを真面目にしている生徒さんは、この生徒さんに負けるわけはないのです。しかし、実際は負けております。これは、同校の単語勉強のやり方に問題があるのだと思います。単語テストで覚えたとしても、その後繰り返さなければやってないことと同じになります。また、単語を書かせる問題もあるということですが、正直単語勉強は意味を覚えることが最優先で、書けるかどうかは後回しです。大学入試で英単語だけを書かせる問題は、まず出ないでしょうし、英作文を書くにしても、なるべく平易な単語と文法を使うことが減点されない方法です。難しい単語が書けても意味がないのです。

また、この生徒さんは、学校の定期テスト対策を殆どやりません。英語の成績も大体200~300番台です。私としては定期テストも取って欲しいのですが、本人がやりたくないことをさせても仕方ありません。そのかわり、「ハーベスト」の読み込みと、付属問題集は何度も回すように言っております。学校の勉強にとらわれないので、自分の本当の勉強ができています。この少しずつの単語・文法の一貫した勉強が、今回の結果につながったのではないかと思います。同校の勉強方法が間違っているとまでは言いきれませんが、少なくとも私が考えている勉強方法の方が、時間もかからず効率もよいです。そもそも、単語テストをすること自体ナンセンスですし、定期テストに単語問題を出すのは頂けません。単語は覚えているのが前提で、それを応用して長文を読解していく問題を作るべきです。これは、何も同校に限ったことでは無く、やたらと単語テストを行う進学校が多いのが事実です。このことと、県平均点が全国平均点に比べて低いこととは無関係ではないでしょう。

長々と書いてきましたが、この生徒さんの成績があまりにも衝撃だったので、英語に関して私の考えを書きました。

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