マリスト学園の奨学生は、S・A・B・Cの4段階あります。確かな情報ではありませんが、500点中Aは400点、Bは350点、Cは250点ということです。配点が公表されたないので、パーセンテージでしか測れませんが、Aは80%・Bは75%・Cは50%ということになります。ただ、昨年の過去問を解かれた方は分かると思いますが、前年度より全体的に難しくなってました。そのためか、330点でもA奨学に合格された生徒さんもいるようです。年度によって合格点が異なるので、あくまで上の点数は参考にして下さい。
では、数学の対策です。勉強が進んでいる生徒さんが受験されると思いますので、時間配分・捨て問について主に書いていきます。問題形式は、共通テスト・公立試験に近く、実力がキチンと出せるいい問題だと思います。そのため、時間配分も共通テスト等と同じように考えます。
まず、15分で大問1・2を解きます。仮に解ききっていなくても、15分経ったら大問3に移って下さい。大問2には解くのに時間がかかる問題が、2問程度は入っています。ここでむきになって解くと、大幅に時間を取られる恐れがあります。まずは全問をみて、残り15分でチャレンジして下さい。
15分で大問1・2を切り上げた後は、残りの大問の1問目または2問目だけを解いて下さい。ここで注意して欲しいのは、大問の最後の問題は捨て問にして下さい。初めから捨て問と決めておくことが必要です。B奨学に合格するためには、75点取ればいいのです。最後の問題を捨て問にしても、十分に目標点数にはいきます。20分で最後の問題まで目を通して、残りの15分で計算の見直し、解き残した問題の中で解けそうな問題を2問程度解いて下さい。ここで絶対に忘れて欲しくないのは、計算問題の見直しは必ずして下さい。ここで落とすと、問題数が少ないので一気に点数が飛んでいきます。難しい問題を解くよりも、計算問題を見なおすことをお勧めします。
最後に、直近2年の傾向としては、関数の問題が大問で2問出ています。24年度は全問題25問中6問、25年度は25問中7問です。「新研究」「整理と対策」「数学の友」などで、関数は十分に復習しておきましょう。また、証明問題ですが、23・24年度は穴埋め方式で出ています。25年度は、全く出ていません。このことから考えると、証明問題はあまり勉強する必要はないかもしれません。ただ、もしも出た時のために、基本の証明だけは毎日1問程度解いて下さい。