【連続ブログ小説】明治大学☆彡物語【第11話】

高校-大学入試

【超長文を攻略せよ!!】

火曜日、Mは淡々とタスクをこなす。

毎日、やったことを報告してもらっている。

成績の伸びが行き詰ったとき、やったこととやってないことを洗い出し、次の一手を考えるためである。

最近Mは、英語の単語帳を自発的に30分ほど入れだした。

過去問で今以上の正答率をたたき出すには、単語をもっと正確に早く読めるようになる必要性を感じているのだ。

私は団塊ジュニア世代だが、そのころの英語と今の英語は全く別物と考えてよい。

私のころの早稲田大学の問題は、今では法政大学レベルにも達していないのではないかと思う。

しかも、毎年毎年問題のレベルは上がっている。

その原因が、英文の「超長文化」である。

一昨年、法政大学の過去問を、生徒とともに解いていた時期がある。

その時、初めてⅯARCHの問題に触れたのだが、「これを受験生は時間内にどうやって解いているのだ!?」と、まだ関先生の本に出会ってない頃の私(本当はそれ以前から出会っていたのだが)は、絶望感に襲われていた。

それからは、毎日YouTubeで首都圏の動向を追い、どのような勉強をすればよいのか常に考えるようになった。

今でも、1時間はYouTubeで、お気に入りの動画を見ることを欠かさない。

本当に現在の受験は「情報戦」なのである。

話をMに戻そう。

Mは、明治大学の過去問を始める前に、徹底的に「ターゲット英単語1900」「ポラリス英文法1・2」をやってきた。約4カ月間は、全く長文読解をさせなかった。

「英語長文THE RULES1・2・3」を終えて、やっと明治大学の過去問に入ったのが、7月下旬。

初めは、大問ごとに時間無制限で解いていた。

70分の試験時間を大幅に超える120分で解いて、正答率30%台。

それでも、「速読の練習」をさせることはなかった。

焦りがなかったのは、上記に書いた関先生の本と出会ったからである。

今までⅯが使ってきた本は、全て関先生の著書だ。

関先生の本との出会いは、それ以前にもあった。

最近はアマゾンで本を取り寄せているので、事前に内容を吟味することはなかったが、以前は直接本屋に行って、何時間も良い本を探していた。

そのなかで、「ポラリス英語長文」という本が目に留まった。

4年程前のことである。

その本は、長文にすべてSVOCが書いてあって、構文学習には打ってつけだったのである。

私が高校3年生の夏に、「英文読解精講」を一人でやり切ったときに、このような勉強をしていた。

その後、一気に英語の力が伸び、センター試験では200点中194点取れた。

また、付け焼刃の早稲田大学の入試にも、これが活きたのかもしれない。

「これは、良い本だ!!」と思い、全シリーズ買ってはみたが、これをできる生徒に出会うことなく、自然と忘れてしまっていた。

再び関先生の本にお目にかかったのが、昨年の「英語長文 THE ESSENTIALS」だった。

いつものYouTubeでの情報収集で見つけたものだ。

すぐにアマゾンで購入。

1日で一気に読んでしまったが、頭を打ちぬかれたような衝撃だった。

その後は、全て関先生の本を買いそろえ、今では「関マニア」となっている。

「これをやってない受験生は、完全に合格から遠ざかっていくだろう。」と感じているが、未だこれらの本を知らない高校生が、ここクマモトでは多すぎる。

さて、またMの話に戻るが、現在Mは明治大学の過去問を、時間内に仕上げることができる。

ただ、正答率は60%前後とまだまだ合格には遠い。

水曜日は、2023年商学部過去問をやったが、正答率62.7%。

ブレのない安定した正答率を取り続けている。

このMには、さきほど書いたように「速読」の練習をさせたことはない。

これは、関先生の受け売りだが、「単語を覚えて、文法を丁寧にやって、構文を精読で解いていくと、自然と読むことが早くなる。」のだ。

実際Mは、8月に覚醒し、時間内に解けるようになった。

Mには、「時間内に解く必要はない」と言っているにもかかわらず、ある意味「速読」ができるようになっているのだ。

これに音読を追加すると、さらに読むスピードは上がるだろう。

人は声に出して読むスピードより速く、黙読で読むことはできないからだ。

そのためには、単語・熟語・文法をほぼ無意識に解けるようにならなければならない。

大学入学共通テストに変わって、全てが長文問題になり、受験生の文法離れが加速している。

本当の英語の勉強をしている生徒と、付け焼刃の速読術に走っている生徒とでは、ますます差が広がっていくだろう。

仮に英検2級を取っていようとも、対策をして取ったのでは意味がない。

文法を解かせてみると、初心者段階の問題も解けない生徒がほとんどだ。

こうしている間にも、「英語勉強の迷子さん」は増えていく一方だ。

特に学校の先生方に言いたい。

「あなたたち、毎日教材研究をして、実際に自分で問題を解いている!?」

あまりにもお粗末な授業を強制的に受けさせられている生徒が、不憫でならない今日この頃である。

1022日 勉強時間 6.5時間

1)日本史探求      3.5時間

「日本史探求11答」(山川出版)    3.5時間

2)英語      3時間

「ポラリス英文法3 

Tell型/Say型  Rob型/Provide型 2周目  1時間

THE ESSENTIALS」         0.5時間

「ターゲット英単語1900」        0.5時間

「英語長文THE RULES2lessen6

学習院大学 749語

9問中6問(目標時間26分を25分で)   1時間

                 

1023日 勉強時間 6時間

(1)日本史探求      3時間

「日本史探求11答」(山川出版)    3時間

2)英語      3時間

2023年明治大学商学部

51問中32問        正答率62.7%   1.5時間

「ポラリス英文法3 

Rob型/Provide型 Thank型/Persuade型/Prevent型

2周目  1時間

「ターゲット英単語1900」 part3       0.5時間

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