R元 高校 1年生 7月進研模試(記述式) 結果

高校-実力テスト


中学生は、今日から熊本県第二回共通テストが始まりました。対策は殆どしておりませんが、第一回よりも良い点数を取って欲しいですね。また、高校生は、11月進研模試(記述式)が近くなってまいりました。高校2年生は、今回から社会・理科も入ります。追い込みの時期ですね。

そんな中、かなり遅れてしまいましたが、高校1年生7月進研模試(記述式)の結果です。全国平均点は、国語43.5点、数学36.4点、英語40.3点、国英83.8点、数英76.7点、国数英総合120.2点となっております。熊本県の平均点は、同じ順番で、43.9点、34.5点、38.3点、82.2点、72.8点、総合116.7点です。今年の学年も、昨年同様、総合で全国平均を下回っています。

当塾からは、東稜高校の生徒さん2名、熊本第一高校の生徒さん1名、3名の生徒さんが受験されました。結果は2名しか分かっておりません。もう1名の生徒さんの結果は、分かり次第追加で書こうと思います。

東稜高校の生徒さんは、部活動等で忙しく、なかなか定期テストでもやる気が出なくて悩んでいました。そのため、定期テストでは、300番を前後しております。しかし、初の対外模試で110番以内に入りました。順位が上がった要因は、国語で全国偏差値63.4、学年で13番という高得点を取ったためです。数学・英語は、それほど良くありませんでした。塾では数学・英語しかしておりませんので、手放しで喜べることではありませんが。ただ、国語が得意ということは、頑張れば他の科目も理解できるということです。

熊本第一高校の生徒さんは、定期テストは200番台です。どうも短期勝負には向かないようです。しかし、今回の模試では、国数英総合で全国偏差値56.7、学年順位110番以内でした。もう少し頑張れば、熊本大学理系学部にはいける成績です。塾では、黙々と数学の先取りをしております。私は殆どタッチしておりません。英語が弱いので、英単語をやりだしたようです。

先日、前述の東稜高校の生徒さんと話す機会があり、大学受験をどうするのか考えました。私は、忙しい生徒さんなので、3教科に絞って受験することを勧めました。生徒さんも納得し、国語・英語・社会の勉強だけをやり、定期テストは赤点を取らない範囲で頑張ることに決めました。3教科で受験できる大学は、熊本・福岡で考えますと、国公立大学では北九州市立大学・熊本県立大学があります。私立大学で考えますと、西南学院大学・福岡大学といったところでしょうか。いずれの大学も、1年生から頑張れば十分合格できます。

しかし、学校の先生からは、「今から3教科に絞ると、大学の選択肢が狭まる」と言われたようです。いつも私は、学校批判をしているように感じられるかもしれませんが、この意見にも反対ですね。そもそも東稜高校は、国公立大学合格者が少ないです。殆どの生徒さんは、妥協して熊本学園大学に行かれるのではないでしょうか。これは別に、熊本学園大学が悪い大学と言っているのではありません。逆に良い教授陣が揃っていると思います。ただ、大学に順位付けをするとすれば、知名度的には落ちるということです。

そもそも東稜高校に入学した時点で、センター試験で9教科を必要とする国公立大学に合格する可能性は限りなく低いです。当塾の東稜高校2年生の生徒さんのように、勉強だけに打ち込むのなら別ですが。しかし、同校の生徒さんは、他の進学校に行った生徒さんよりも、伸びしろはかなりあると前々から思っております。それは、中学校であまり勉強をせずに合格された生徒さんが多いからです。ある科目は熊本高校レベルですが、他の科目ができない生徒さんが多いようです。妹が同校に通わせて頂いていたので、内情はよくわかっています。

話を戻します。このような生徒さんに、全教科を勉強しろというのはなかなか難しいです。前述した生徒さんも同様ですが、100番以下の生徒さんに全教科の勉強を要求すると、逆に国公立大学を実力不足で受験できなくなります。そして、そのような生徒さんは、3教科も弱いので、例えば熊本県立大学の3教科受験もできなくなります。どんどん選択肢が狭まっていくことになるんですね。

熊本県で考えると、1年生から3教科に絞ることに抵抗を持つ方が多いと思います。しかし、全国的には、とくに関東・関西では、3教科に絞って有名私立大学を目指される方が少なくとも3分の1ぐらいを占めると思います。済々黌高校は分かりませんが、熊本高校でも2年生から3教科で早慶上智を目指す同級生が多くいました。基礎学力が落ちる東稜高校の生徒さんなら1年生から絞るべきです。

そして、3教科に絞り力を付けると、全国の3教科入試の国公立大学に対応できますし、私立大学ならば、それこそ関東でいえば早慶上智、関西でいえば関関同立までも射程に入ってきます。大きく選択肢が広がってくるわけです。私は、妹が同校に通っているころから、そのようなことを考えていました。3教科に絞れば、東稜高校も押しも押されぬ進学校になるのにと。同じことは、マリスト学園高校にも言えますね。何名か同校に合格した生徒さんを見ていますが、東稜高校と同じような校風です。

ある科目に秀でた生徒さんの選択肢を広げるためにも、3教科に絞ることを先生方は応援すべきだと思います。せっかくの「金の卵」を、「ただの卵」に変えてしまうことは避けて欲しいものですね。

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