7月に行われた進研模試の、2年生の結果です。全国平均点は、国語36.7点、数学B30.8点、英語37.6点で、国数英総合103.1点、国数英理系116.0点、国数英文系93.1点、数英理系77.0点、国英文系70.6点となっております。熊本県の平均点は、国語36.9、数学B28.1点、英語36.3点で、国数英総合100.4点、国数英理系109.3点、国数英文系91.3点、数英理系71.3点、国英文系70.1点となっております。国数英総合の平均点は、前回は熊本県が全国を3点程上回っていましたが、今回は逆に3点程下回っています。ちなみに、各校の平均点は、真和高校140.4点、東稜高校89.2点、九州学院高校83.5点となっております。
当塾からも、4名の生徒さんが受けられました。まずは、東稜高校の生徒さんの結果です。国数英総合の全国偏差値は59近く、二次試験で必要な国英文系の全国偏差値は62でした。学年順位は8番です。前回は7番だったので安定しています。ただ、やはり1番を目指して欲しいですね。志望校の合格判定は、B判定でした。A判定まではあと20点です。経験上、B判定を取っていれば合格できるので、順調にきています。
この生徒さんが何をやっているのかは、これまでの記事で書いてきたので割愛します。11月進研模試(記述式)を目標に頑張ってもらっています。重視することは、数学をもう少し上げること、社会2教科・理科基礎2教科で圧倒的な点数を取ることです。今の時期に社会・理科に力を入れることに、疑問をお持ちの方もいると思います。ただ、次の模試が5教科全て行われることを考えると、理科・社会が悪ければ総合点数が悪くなります。いくら国数英が良くても、モチベーションが下がってしまうことを懸念しているためです。
また、理科・社会は遅く始めても追い込みが利くと思われがちです。しかし、3年生の後半に理科・社会を持ってくることは、私の経験上大変危険です。私も理科はセンター試験でしか必要なかったので、3年生の後半から本格的に始めました。戦えるところまでは上がりましたが、あまり勉強できてないという不安から、センター試験当日は頭が真っ白になり、目標点数を大幅に下回ってしまいました。さらに、3年生から理科・社会を始めると、国数英が疎かになり、直前に実力が下がることもあります。理科・社会は、3年生の夏に行われる全統模試(マーク式)には8割を取れるようにしておいてください。
また、この生徒さんは、高校の先生から英作文を勉強するように言われたようです。私は、英作文に関しては、3年生の夏休み頃から始めればいいと思っております。英作文を書くためには、英語文法・単語・熟語が完璧にできていなければなりません。逆に言えば、英作文が書けるならば、英語の実力は充分ということです。そのためには、少なくとも共通テスト模試で8割を超える必要があると思っています。私も、東京大学の英作文の過去問の添削を学校の先生に頼んだのは、3年生の2学期からでした。それまでは、長文読解力を付けることだけに集中していました。英作文は、読解力が十分についてから行うようにしましょう。
次に、九州学院高校特進コースの生徒さんです。志望校の合格判定は、C判定。B判定までは、20点でした。学年順位も前回の1番から3番に下がられました。まぁ、この程度の順位変動は許容範囲内です。この生徒さんは、難関国立大学を目指されているため、国数英総合の全国偏差値が70を超えていてもC判定になります。この時期にC判定を取っていれば十分と思っております。前々から書いていますが、私はこの生徒さんの勉強には全くタッチしておりません。ただ、進んだ範囲を確認しているだけです。
真和高校の生徒さんは、通塾される回数が少ないこともあり、一気に大伸びすることはありません。しかし、地道に勉強を頑張るタイプなので、全国偏差値は徐々に上がってきております。理科を上げるように言っておりますので、次回の模試が勝負ですね。
九州学院高校普通コースの生徒さんは、部活動もやっているため、なかなか思うように上がりません。成績は横ばい状態です。3教科入試の大学を志望されているので、英語だけでも力を入れて欲しいものです。
最後に、現在高校2年生の生徒さんは、初の共通テスト受験生となります。民間英語試験の導入に反対運動が起こっていたり、国語・数学ⅠAの記述式もまだ内容がはっきりしません。不安な気持ちでいっぱいだと思います。ただ、試験制度がどんなに変わっても、勉強の基本内容は変わりません。まだ分からないことに気を向けるよりも、今現在の勉強を一生懸命に頑張ってください。