R元 熊本県第一回共通テスト 結果

中学-共通テスト対策

 
熊本県第一回共通テストの結果が、1校を残して分かりました。当塾からは、7名が受験しました。結果から申しますと、プレ共通テストから順位が上がった生徒さんが3名、下がった生徒さんが2名です。3勝2敗ですね(2名は不明)。点数では、100点台1名、90点台1名、80点台1名、70点台1名、70点未満2名という結果でした。今年は進学校を目指される生徒さんがいませんので、結果から見ると少し寂しい気がします。

ただ、前々から書いていますが、今年は入試本番での一点突破だけを目指しております。そのため、夏期講習会も、お盆までは数学の先取りを全員にしてもらいました。お盆以降は、生徒の意見を聞いて、共通テストの勉強をするグループ、共通テストは無視して先取りを進めていくグループに分けました。過去問も各科目の時間配分も全く教えず、ガチンコで本番に臨んでもらいました。

結果を見てみると、面白い現象が起きました。なんと、100点台・90点台を取った上位2名は、共通テストを無視したグループでした。100点台の生徒さんは、学校で行ったプレ共通テストよりも12点上がり、90点台の生徒さんはなんと31点上がりました。ここからは毎日7時間半来ていただいた、90点台の生徒さんが、なぜ30点も上がったのかを検証してみようと思います。

この生徒さんは、試験を目標にすると途端にやる気がなくなる生徒さんです。そのため、3年生になってからは、試験を目標にするのは止めました。学校の進行とは全く関係なく、春から数学の先取り学習を始め、8年分の「中3クラブ」で国語を2日に1回始めました。志望校に合格するためには、壊滅的な英語を除いて、各科目25点以上を取らなければなりません。暗記科目はしたくないとのことだったので、まずは数学・国語の力を付けることに集中した訳です。

夏期講習会も同様のことを続け、暇つぶしに歴史の勉強を始めました。本当は教科書を読んで学校のワークを解くという流れなのですが、勉強が嫌にならないようにワークだけを始めました。数学は1・2年生の理解ができていませんでしたが、先取り学習をしていくなかで必要なことを教えながら進めました。また、国語は、始めは10点台でしたが、後半になると25点平均で取れるようになってきました。歴史に関しては、分からない語句は逐一質問してきて、私が説明をしていきました。ワークをしながらも、教科書を読んでいる状態です。

何の対策もしなかった共通テストでは、先取り学習で難しい計算をしてたおかげで、プレ共通テストでは平均点よりも11点低かったのが3点低いだけにとどめました。国語は、時間配分は練習でばっちりだったので、本人は25点以上はいっている感触でした。しかし、22点という結果。とにかく、大失敗しないことが大前提なので、10点台を免れただけでも力が付いてきてると思います。

そして、びっくりしたのが社会です。なんと定期テストでもとったことがない28点でした。初めての平均点越えです。把握できている3校の平均点もクリアーしています。プレ共通テストから16点上がりました。全く何もしていない地理で13点取れていましたが、これは国語をやってきた効果だと思います。地理は資料を読み応える問題が多いので、読解力が上がっているため資料を読み込めたのだと思います。また、歴史のワークをする際に、地名を確認していたのでそれも効果を発揮したのかもしれません。歴史は半分程度しか終わっていなかったのですが、15点取れました。私を質問攻めにしてワークをやっていたので、知識が正確だったのだと思います。

この生徒さんの志望校に合格するためには、少なくとも100点は超えなければなりません。多分、学校の先生方は、共通テストプラス20点ないと合格できないと言われると思います。当塾では、毎年入試では共通テストと同じかそれ以上の点数を取られます。この生徒さんも、今回90点取ったということで、合格できるレベルには入ってきてると思います。

さて、今回の共通テストですが、昨年よりも7点程点数が上がっている気がします。全体的に、少しやさしめだったようですね。比較対象が2校しかないので、あくまでも私の独断と偏見ですが。3年生は今からが本当の受験スタートです。入試まで、まだまだ時間はあります。自分の志望校の合格ラインを考えながら、計画を立てて、本当にこの問題は自分が合格するために必要かを考えながら頑張ってください。志望校の合格に必要のない難しい問題などに時間を使うのは、本当に無駄でしかありません。入試はゲームです。ゲームならば勝たなければ意味がありません。これからは、本当に自分に必要な勉強だけを行って下さい。

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