7月も半ばにさしかかりました。中学3年生のみなさん、社会・理科の復習は進んでますか?7月中に社会または理科の復習が終わらない状況であれば、公立高校合格するには黄色信号であると思って下さい。今までも書いてきたように、公立高校に合格するためには、社会・理科で30点以上を取るのが絶対に必要です。頑張って7月中に、理科か社会の1科目は終わらせましょう!!
さて、今回は共通テスト対策に、各大手塾が行う模擬試験についてです。模擬試験は受けるべきかどうか。夏期講習に模擬試験が組み込まれているのであれば仕方ありませんが、私の考えとしては直前の模擬試験は受けない方が良いと思います。理由は2つあります。
共通テストの直前期は、5教科の総復習をする時期です。しかし、模擬試験を受けるとなれば、試験の1日前から緊張感などで勉強が手につかない可能性があります。そして、模擬試験で1日を潰してしまいます。さらに、模擬試験を1日受けると疲れてしまい、翌日も勉強に身が入らないことが多いです。結果、3日間を無駄に使ってしまうわけです。また、結果が良ければいいのですが、悪かった場合はやる気を失ったまま共通テストを迎えることになります。
また、模擬試験を塾が作成しているのであれば、共通テストと少しのズレが生じるはずです。共通テストは、何日もかけて問題を作っています。どんなに良い塾でも、それと同じ問題をオリジナルで作るというのは難しいです。模擬試験をもう少し疑いの目で見ると、塾生に有利な問題を作る可能性もあります。塾としても塾生が気分よく共通テストを受けて欲しいので、夏期講習でやった問題が出る可能性は高いと思います。少なくとも私が模擬試験を作るのであればそうします。仮にそうであるとすれば、塾生以外の方が模擬試験を受けると、本当の力よりも悪い結果が出てしまう恐れがあります。
このような理由から、直前に模擬試験を受けることは、あまりお勧めしません。ただ、共通テストの過去問であれば、試験の時間配分の確認のために受けてもいいと思います。ただ、点数は付けない方がいいでしょう。時間内に解けるかどうかをイメージするだけでいいと思います。
当塾では、去年の生徒さんには、共通テストの過去問2年分だけ解いてもらいました。それも直前期ではなく、8月の初めから時間を決めずに歴史だけとか計算だけとかいうように、少しずつ解いてもらいました。それを何回も復習し、直前に時間配分の練習として1回軽く解いただけです。直前期には、まだまだやるべきことがたくさんあると思います。模擬試験に振り回されて、時間を取られることに気を付けて下さい。