【連続ブログ小説】明治大学☆彡物語【第16話】

高校-大学入試

【固まる!!】

月曜日が始まった。

1日に1科目しか過去問を解かなくなったⅯだが、この日もどうもしっくりこない。

昼1時から塾に来れると思っていたが、やはりもろもろの事情で難しいようだ。

そうなると、「インプット・アウトプット問題」が出てくる。

「インプット・アウトプット問題」とは、知識を増やす時間とそれを使って問題を解く時間の比率の問題だ。

11月に入り、問題演習をどんどんする予定だったが、先週1日1科目に決めた。

しかし、夕方からの問題演習は、かなりきついようだ。

特に英語に関しては、試験時間90分もざらにある。

しかも、ただ90分解けばよいだけでなく、点数が取れるか同課を意識するため、人によっては解く前にひと眠りが必要である。

私もそのタイプであった。

このひと眠りを挟むと、問題演習をした後には、ほとんど時間が無くなっており、インプットに時間を大きく割けないのである。

そこで、再作戦会議。

今一度、何が一番不安なのかを聞くと、合格するには歴史・英語・古文のインプットが足りないと。

この時期に、インプットが足りないと思う受験生には2通りある。

1つは、本当に間に合ってないタイプ。

もう1つは、インプットは十分にできているのに、過去問の点数が上がらないため、インプットが欠如していると思うタイプ。

Ⅿは、8月から日本史を本格に始めており、古文に関しては先週から勉強を始めた。

明らかに前者のタイプなのだ。

2月14日のバテレンの祭りの日に、Mに会ったときには、目標を明治大学合格にしたものの、初め私は立命館大学を推していた。

どうしても、この期間で明治大学に合格することは不可能に思えたからだ。

そのため、全ては1年浪人を前提に計画を進めてきた。

7月まで英語だけしかやらなかったのもそのためである。

ただ、状況は日々変わる。

Ⅿの英語の点数がいきなりブーストした。

そして、歴史・国語も何とか形のある点数が出るようになった。

そして、いま「固まってしまった。」。

この「固まる」という現象は、勉強に限らず、スポーツや仕事でも、勝利または成功が頭をよぎったときに発生するものだ。

陸上競技100メートル走で、ゴール直前に抜かれる選手がいる。

解説者は、「ラスト5メートルで固まってしまいましたねぇ。」とよく言う。

つまり、勝てると思った瞬間に、体が硬直してしまうのである。

これは、勉強でも同じで、今までは合格を意識することなく、ただ無邪気に一生懸命勉強するだけでよかった。

しかし、合格が頭をよぎりだすと、色々と考えてしまい、ついには「固まって」しまうのだ。

とくに独学でやっている受験生などは、この「固まり」への対処法が分からず、残り3カ月を何もできないで終わることも多い。

37歳まで受験ばかりしてきた私としては、「ついに来たか」という感じだ。

こうなると、1日1日に「今日はこれを頑張った」という充実感を持たせる必要がある。

不安を解消するためには、それが一番だ。

話し合いの結果、土曜日に模試形式で1年分の過去問を解くこと、それまでの6日間は週末での過去問模試のためにひたすらインプットすることに単純化した。

これで一件落着、とはならずに、木曜日に再びⅯから相談が。

「英語・古文・日本史をやっていると、全く進んでいる気がしないし、終わる気もしない!!」と。

同じく勉強していた、熊本県立大学を目指している生徒も、「とにかく、覚える量が多すぎて、インプットが間に合いません」と。

この生徒は、7月から入会しているため、英語・国語・日本史は、ほぼゼロからのスタート。

英語に関しても、「8カ月英語完成コース」に入っており、まだ長文を読みだしたばかりだ。

しかし、9月のベネッセ・駿台マーク模試では、B判定にあと8点まで迫っている。

合格を意識し始めるのも無理はない。

さらに、勉強を単純化する必要が出てきた。

「まずは、一つ一つ片づけていこう!!一番早く終わりそうな古文を2週間で文法・単語まで仕上げる。そのごは、1カ月で日本史を仕上げていく。」と提案した。

英語は、県立大学を目指している生徒は、「8カ月英語完成コース」をやっていくので問題ない。

ただ、Mは合格点近くまでを取っている。

これをさらに30点伸ばすことは、なかなかハードルが高い。

ただ、古文が30点分あるとして、きちんと落ち着いて力を付ければ20点は取れる可能性がある。

また、現在50点後半の日本史も、80点まで延びる可能性がある。

古文と日本史で合計40点伸ばせば、合格する。

仮に失敗した場合でも、いろんな道があることを1時間ほど話した。

これで2人のマインドセットは完了した。

Mは週末の過去問模試に向けて、県立大学志望の生徒は2週間ごとに学校で行われるマーク模試をペースメーカーにしてインプットをしていく。

11月11日 勉強時間    4時間

1)日本史探求      2.5時間

「日本史探求11答」(山川出版)    

「詳説日本史探求」(山川出版)        2.5時間

2)英語         1.5時間

「鉄壁」   #1~5           1時間

「英語長文THE ESSENTIALS

11~13                 0.5時間

11月12日 勉強時間 6.5時間

1)日本史探求       3時間

「日本史探求11答」(山川出版)    

「詳説日本史探求」(山川出版)        3時間

2)英語            2.5時間

「鉄壁」   #1~5           1.5時間

「英語長文THE ESSENTIALS」    1時間

3)国語             1時間

「ジャンプアップノート 古典文法」

助動詞               1時間

11月13日 勉強時間  7時間

1)日本史探求         3時間

「日本史探求11答」(山川出版)    

「詳説日本史探求」(山川出版)         3時間

2)英語            3時間

「鉄壁」   #6~7           2時間

「英語長文THE ESSENTIALS」    

11~20                1時間

3)国語            1時間

「ジャンプアップノート 古典文法」

助動詞                 1時間

11月14日 勉強時間  6時間

1)日本史探求        2時間

「日本史探求11答」(山川出版)    

「詳説日本史探求」(山川出版)       2時間

2)英語             3時間

「鉄壁」   #8~11           2時間

「英語長文THE ESSENTIALS」    

21~30                1時間

3)国語             1時間

「ジャンプアップノート 古典文法」

助動詞                   1時間

11月15日 勉強時間 6時間

1)英語           1時間

「英語長文 THE RULES 1」               

L1~3 音読各5回              1時間

2)国語           5時間

「ジャンプアップノート 古典文法」

動詞・形容詞・形容動詞・助動詞       5時間  

11月16日 勉強時間  7時間

12023法政大学経営学部過去問 4.5時間

国語 25問中12問正解 正答率48.0% 

日本史 44問中23問正解 正答率52.2%

英語  41問中19問正解 正答率46.3% 

全科目正答率48.8%  合格最低ライン62.7%     

2)英語             0.5時間

「鉄壁」               0.5時間

3)国語             2時間

「ジャンプアップノート 古典文法」

助動詞                   2時間

              

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